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【第54回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

世界を救うのは正反対の二人?最強スパイがタッグを組むバディムービー決定版!

公開日 2023/03/17 06:30 ミヤザキタケル
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サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2015年公開の『コードネームU.N.C.L.E.』をご紹介します!

『コードネームU.N.C.L.E.』(2015年・アメリカ)
(配信:Amazon Prime Video / U-NEXT)

『コードネームU.N.C.L.E.』Blu-ray 2,619円(税込)/DVD 1,572円(税込) 発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

1960年代に放送されたドラマ「0011ナポレオン・ソロ」を、『シャーロック・ホームズ』シリーズなどで知られる鬼才ガイ・リッチー監督がリメイク映画化。東西冷戦の最中の1960年代。迫り来る核兵器の脅威を前に、敵対関係にあったCIAエージェントのソロ(ヘンリー・カヴィル)とKGB工作員のイリヤ(アーミー・ハマー)が手を組むことに。鍵を握るドイツ人科学者の娘を守りながら任務にあたるが、性格もやり方も異なる二人に、果たして世界は救えるのか…。

スーパーマン役でおなじみのヘンリー・カヴィルに、繊細な役柄からタフガイまで幅広くこなすアーミー・ハマー。単独でも主演を張れる二人の俳優の「スパイ×バディもの」というだけでも胸熱な本作だが、その最たる魅力は、ウィットに富んだ映像と人物描写に宿っている。

時代設定故に、某スパイ映画のようなハイテクメカは登場しないが、アクションものに定評のあるガイ・リッチー手掛けるスタイリッシュな映像のオンパレードが物語を大いに彩り、適度に垣間見える二人の男のバックボーン、目的は重なれど相入れることのない出自のしがらみや駆け引きによって生じる緊迫感が、男たちのドラマを熱くする。一味違ったスパイものを観たい方にオススメ!

© 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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