HOME > レビュー > 雷除け対策、コスパ重視だと思わぬ落とし穴があるかも

【連載】ガジェットTIPS

雷除け対策、コスパ重視だと思わぬ落とし穴があるかも

2022/10/04 海上 忍
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
あたりが暗くなったかと思いきや、土砂降りの雨にカミナリ。恐ろしい稲光と雷鳴におののきつつ、へその辺りを手でかばう...それは少年時代の話で、成人してからは電源ケーブルをコンセントから抜いて回るようになった、という人も多いはず。確かに、落雷時に発生する異常高電圧「雷サージ」による電化製品故障は恐ろしいもの、電源ケーブルを事前に抜くのは被害を免れる方法のひとつです。

落雷時、どんな対策をしていますか?

しかし、家庭にあるすべての電化製品のケーブルを抜いて回るのは一大事、時間の制約もあります。そもそも落雷しない可能性のほうが高いことを考えると、雷サージ保護機能付きの電源タップや無停電電源装置(UPS)で予防するほうが賢明です。電気工事士による作業が必要となりますが、分電盤(ブレーカーボックス)に避雷器を取り付ける手もあります。

どの方法にするかは、大きさや設置場所の問題もありますが、イニシャルコストの低さでいえば電源タップ。一般的な電源タップ+αの値段で雷サージ対策できるため、手始めの方法としてはベストです。

しかし、値段だけで決めると後悔するかも。なぜなら、電源タップに使われる雷サージ吸収素子(バリスタ)は、いちど避雷すると効果が大幅に低下するため、次回以降効果を期待できないからです。だからサージガードが作動中かどうかを識別するためのLEDは、ぜひ欲しいところ。「サージランプ」や「確認ランプ」と呼ばれるLEDが装備されているかどうか、雷サージ保護機能付き電源タップを導入するときは必ずチェックしましょう。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE