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AirPodsには「低遅延モード」がない…でも実は普通に低遅延

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高橋 敦
2022年01月14日
「低遅延モード/ゲーミングモード」を搭載する完全ワイヤレスイヤホンも増えてきました。Bluetooth伝送で音声再生に生じる遅れを低減して、動画再生での映像と音声のズレやゲームプレイでのタイミングのズレを減らしてくれる機能です。

……ってAirPodsシリーズにはそんな機能ないじゃん!低遅延にしたいから他のイヤホンに買い替えだ!

いえいえ、ちょっと待ってください。たしかにAirPodsには低遅延モードはありません。でも実はiPhoneと現行のAirPodsシリーズを組み合わせて使う分には、低遅延モードがなくても普通に遅延が少ないんです。

低遅延モードの効果はおおよそ、通常は送信から再生までの全体で200ms=0.2秒以上の遅延が生じてしまうところを、40〜100ms=0.04〜0.1秒程度まで低減するというもの。実測値ではもう少し遅れるようですが、それでも、音ゲーや楽器アプリは別として、一般的な用途では遅延はさほど気にならなくなります。接続安定性は少し犠牲になりますが、それでも嬉しい!

ですが実は、AirPodsの中でもH1チップ搭載モデルはすべて、そのチップの処理性能の高さや、iPhoneと組み合わせて使う際の全体的な最適化によって、低遅延モードとかなしで、全体での遅延が相当に抑え込まれています。2022年1月時点での以下の現行モデルはすべてH1チップ搭載です。
●AirPods Pro
●AirPods(第3世代)
●AirPods(第2世代)
●AirPods Max

先日発表のAirPods(第3世代)はもちろんH1チップ搭載

AirPods(第2世代)もH1チップ搭載です

遅延時間の具体的な数値は出されていませんが、AirPods(第2世代)の説明には「ゲームでのレイテンシが最大30パーセント低減」との記載があります。仮に基準を200msとしてそこから30%低減なら140msですね。しかも接続安定性を犠牲にすることもなく平常時でそのレベルです。精神と時の部屋で修行したのでしょうか。全集中・常中を体得したのでしょうか。

ということは、あなたがいまAirPodsを使っていて、それでも遅延が気になるからと低遅延モード搭載イヤホンに乗り換えても、大きな効果は得られない可能性もありますよね?目安としては、
●低遅延モード:40〜100ms
●AirPods/H1:140ms
ですから、優秀な低遅延モードなら明確にAirPodsを上回ってくれますが、そうでないと「ちょっと減った?」くらいの効果しか得られないかもしれないわけです。

AirPodsユーザーが遅延低減のためにイヤホンを買い換えるなら低遅延モードのスペックと実際の評判が特に良い製品を探さないとダメ! iPhoneユーザーならではのイヤホン選びの要注意ポイントです。

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