【連載】ガジェットTIPS

夏に欲しい「ネッククーラー」は冬も使える。その理由とは?

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海上忍
2021年06月07日
蒸し暑い日本の夏がやってきます。そのうえ今年は去年に続いてマスク付き、息苦しさも倍増です。体温を適切に下げないと熱中症の危険がありますから、真顔で対策に取り組まねばなりません。どこへでも持ち運べるコンパクトな、できれば扇子や団扇といった人力頼み以外の冷却ガジェットがほしいところですよね。

電気で動く持ち運び可能な冷却ガジェットといえば「携帯扇風機」と「ネッククーラー」。小型のファンを電力で回転させることはどちらも同じですが、前者は風を送るだけの働きなことに対し、後者はペルチェ素子プレートを通電して冷却、そのとき生じた熱をファンで排出し冷たさを維持するしくみです。

ネッククーラーの一例、サンコー「TK-NECK2-BK」

このペルチェ素子、片面が冷却されると反対の面は発熱するという特性を持ちます。レコードにたとえれば、A面がクーラーでB面がウォーマー、とでもいえるでしょうか。ペルチェ素子プレートを裏返すことができれば、夏はA面で冬はB面、という使いかたも可能になりそうです。

しかし、物理的に裏返す構造を用意するとなると、肌に接するプレートを両面に設けなければならず、首かけ形状を維持できません。夏はネッククーラーで冬はネックウォーマーをうたう製品は、どのようにして同一面で冷却/加熱を実現しているのでしょう?

それは、電流です。ペルチェ素子は直流電流の向きを変えると、冷却/加熱の関係が逆転するのです。ネッククーラーに電流を逆転させるスイッチを用意しておけば、同一面を冷やしたり暖めたりできるというわけです。実際のところ、ペルチェ素子を利用した製品ばかりではありませんし(ファンで送風するだけのネッククーラーも存在します)、電流の向きを逆転できない(ウォーマー機能がない)製品も存在しますが、原理を理解しておくと製品選びに役立ちますよ。

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