【連載】ガジェットTIPS

月初に耳にするピロピロピロ...「緊急警報放送」を受信するには

海上忍
2021年01月08日
毎月初、正午のニュースが始まる直前にNHK総合を見ていると流れる「試験信号放送」のテロップ。ピロピロピロ...という特徴的な音が流れると、テレビやラジオが自動的に起動すると説明されますが、自宅のテレビは何も反応しないぞ!? と不思議に思う方も多いのではないでしょうか。

この試験信号は「緊急警報放送(EWS、Emergency Warning Signal)」のもので、テレビやラジオの自動起動・終了を目的としています。この放送に対応したテレビ/ラジオには、緊急警報信号を受信すると電源をオン・オフする回路が搭載されており、この試験信号放送に反応します。いざというとき機能するかどうかを確かめる防災訓練というわけです。

「緊急警報放送」

テレビについていうと、地上/衛星デジタル放送のMPEG-TS信号に制御用のフラグを乗せます。試験信号放送で流れる「ピロピロピロ...」は、放送を視聴中の人間に警告するためのもので、音そのものにテレビが反応しているわけではありません。

緊急警報放送は受信側に対応する回路が必要なため、市販されているすべてのテレビ・ラジオが反応するわけでもありません。対応する製品であっても、初期設定では緊急警報放送による自動起動が無効化されている場合がありますから、確認が必要です。

近年は携帯電話/スマートフォンの普及に伴い、緊急地震速報や津波警報、その他特別警報や国・地方公共団体が配信する災害・避難情報の告知手段として「緊急速報(エリアメール)」が活用されています。緊急警報放送に対応するテレビ・ラジオの減少傾向は、今後も続くのではないでしょうか。

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