クリエイティブ「BT-W3」でテスト

Nintendo Switchで完全ワイヤレスイヤホンを使う方法。試してわかったポイント

編集部:平山洸太
2020年07月04日
Nintendo Switchで “完全ワイヤレスイヤホン” を使いたい、そう感じている方も多いのではないだろうか?

Nintendo Switch Liteで“完全ワイヤレスイヤホン”を使えるか検証

記者が近ごろハマっている「あつまれ どうぶつの森」は現実の時間とリンクしているためか、時間帯ごとやスキマ時間にプレイすることもしばしば。スピーカーは周囲の迷惑なのでイヤホンを使うことが多いが、完全ワイヤレスイヤホンに慣れた身にとって、気軽に使うにはケーブルがうっとうしい。そこで、Nintendo Switchでワイヤレスイヤホンを使用する方法を検証してみることにした。

まずNintendo Switch/Nintendo Switch Liteの音声再生についてだが、基本的には、本体内蔵スピーカーか、本体上部にあるイヤホン端子から再生することになる。または、充電などに使う本体下部のUSB Type-C端子を使用する方法。ここにType-C接続のイヤホンや変換アダプター、DACなどをつなげることで音声を出力できる。下から音声出力するとケーブルが邪魔になりにくいので、オススメしたい方法だ。

ワイヤレスイヤホンを使うためには、本体側がBluetoothに対応している必要がある。Nintendo Switch/Nintendo Switch Liteは、Joy-Conなどの接続用にBluetoothを搭載しているものの、音声の送受信には対応していない。

Joy-Conなどの接続用にBluetoothを搭載する

では、どうやってNintendo Switchでワイヤレスイヤホンを使うか。実は、この需要を当て込んでか、USB端子に差して使うBluetooth送信機というものが存在する。とはいえ、Amazonで探してみると、あまり有名でないブランドがほとんど。技適を通っているかもわからないような製品を使い、当サイトで推奨するわけにもいかない。

検索すると、Nintendo Switch用として売られているBluetooth送信機が数多くヒット

そんな中、PCオーディオで古くから知られるクリエイティブから、Bluetooth送信機「BT-W3」(直販価格4,378円・税込)が発売された。前機種からの大きなハイライトとして、Nintendo Switchにそのまま挿せるUSB Type-C端子に変更。しかも公式に、Nintendo Switchに対応していると書かれている。これなら安心して使えそうだ。ということで、早速試してみることにした。

クリエイティブ「BT-W3」

先に感想を書いてしまうと、やはりワイヤレスは快適。これで快適なあつ森ライフの実現だ!…と思ったのもつかの間、個人的に気になる課題が2点ほどあった。「音の遅延」と「本体の形状」だ。

あつ森を遊びはじめてすぐに感じたのは、アイテムを選択するときの音がズレていること。そして致命的だったのは、釣りをする際に重要な「ポチャッ」という音が、明らかに映像と合っていない。釣りに失敗するレベルではないが、何匹も釣るうちにストレスを感じてしまった。もちろん、虫あみの音もずれているし、歩いているときの足音にも違和感を感じる。手持ちのワイヤレスイヤホンをいくつか試したが、遅延が少ないと言われるaptXですら、音の遅れが気になった。

特に釣りでは遅延が気になる

今回試したBT-W3は、さらに遅延の少ないaptX LLというコーデックに対応している。対応製品を持っていたので試してみたところ、こちらではほとんど遅延が気にならず、快適に遊べるようになった。とはいえ、aptX LLに対応しているイヤホン/ヘッドホンは選択肢が少なく、価格も高いものが多い。任天堂がBluetooth音声出力を非対応にしたのは、この遅延の問題も背景にありそうだ。

もう一つの気になったポイント、送信機の形状だが、Nintendo Switch Liteに接続すると2cmほど飛び出してしまうのが気になった。もしぶつけたりすると送信機や端子部が破損しそうで、常時接続するのは若干怖いと感じる。BT-W3はPCなどにも対応しており、そういった機器では気にならないだろうが、ゲーム機は雑に扱われることも多い。次のモデルではさらなる小型化を期待したいところだ。

2cmほど飛び出してしまう

なお、今回は試していないが、薄型で邪魔にならない「Switch専用」製品も存在する。先述したように有名ブランド製品がなく、個人的には推奨しづらいが、常時装着しておけるのは魅力的。評判の良い製品もいくつかあるようなので、気になる方は調べてみても良いだろう。

また、イヤホン端子の音声をワイヤレス送信する方法もある。こちらはバッファロー、サンワサプライ、Anker、TaoTronicsをはじめ、Twelve southやAUKEYなど多くのメーカーからリリースされている。安いものであれば1,000円台から購入できる。ワイヤレス送信を安く試してみたいという場合、こちらも選択肢にはなるが、本体がかなり大きく、ものによってはケーブルの取り回しも必要になる。常時接続しておくには邪魔になりがちだ。

バッファロー「BSHSBTR500BK」

TaoTronics「Bluetooth トランスミッター レシーバー」

ほかにも、Nintendo Switchとドックを使ってTVモードで遊んでいるという方は、ドックやテレビとBluetooth送信機を組み合わせるという方法もある。Liteユーザーである記者には難しいが、大きな画面に似合った音量で周りを気にせず楽しめるのは魅力的だ。

最後に、BT-W3についてかんたんに紹介しておこう。同製品は、PS4/Nintendo Switch/PC/Macに対応するBluetoothオーディオトランスミッター。コーデックはSBC/aptX/aptX HD/aptX LLをサポートする。本体ボタンからコーデックをすぐ変更でき、使用中のコーデックをLEDの色で表示するため、遅延の聴き比べにも役立った。また今回は試していないが、付属のアナログマイクを使用することで、ワイヤレスイヤホンを使いながらボイスチャットも楽しめる。

本体のほか、アナログマイクとCtoA変換アダプターが付属する

ご紹介したようにNintendo Switchでワイヤレスイヤホンを使用するにはいくつか方法があるが、その中でもBT-W3は選択肢の1つになると感じた。少し飛び出てしまう形状は気になったが、それに目をつぶれば、aptX LL対応イヤホンでは遅延も気にならず快適に楽しめた。

また現在、aptX Adaptiveという高音質/低遅延対応の新コーデックが徐々に広まりつつある。「鶏が先か、卵が先か」という話かもしれないが、多くのイヤホンが低遅延コーデックに対応すれば、将来的にはゲーム機本体に内蔵される可能性もある。今後の発展にも期待したい。

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