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iOS/iPadOS 13.4で「Apple TV+」がもっと便利に! 新機能「画質選択オプション」を試した

山本 敦
2020年04月01日
3月25日に最新のiOS13.4/iPadOS 13.4が公開された。この最新バージョンでは、アップルの動画配信サービス「Apple TV+」がより快適に楽しめる、ストリーミング/ダウンロード視聴の画質選択オプションが追加されている。

iOS 13.4/iPadOS 13.4からApple TV+のコンテンツをダウンロードする際に画質の設定が選べるようになった

Apple TV+は、iPhone/iPad/Mac/Apple TV 4Kなどアップルのデバイスに対応する定額制動画配信サービスだ。月額利用料金は600円だが、新しいiPad ProやMacBook Airをはじめ、2019年9月10日以降にアップルまたはアップルの正規取扱店で購入したアップルデバイスからユーザー登録を行えば、1年間無料で楽しめる。

このApple TV+は、国内でサービスを開始した当初から動画コンテンツのダウンロード機能が搭載されていた。Apple TV+の作品は画質の良さが魅力だが、その反面、ユーザーが画質を選べなかったので、ファイルサイズが大きく、端末の空きストレージを圧迫しがちだった。ストレージ容量が小さめのiPadやiPhoneでは、せっかく設けられている機能が活用しづらかった。

iOS 13.4/iPadOS 13.4からは、Apple TVアプリの設定を開くと「ストリーミングオプション」と「ダウンロードオプション」が選べるようになった。Cellular+Wi-FiモデルのiPadの場合は、モバイル通信を使ったストリーミング視聴とコンテンツのダウンロードを許可するかどうかも選べる。

設定からApple TVを選択。ストリーミング/ダウンロードオプションが追加されている

iPad Proを自宅のWi-Fiに接続し、ストリーミング視聴の画質を比べてみた。「高品質」と「データ節約」の2種類から選択できる。『ザ・バンカー』の映像を見比べてみると、やはり「高品質」を選択した方が映像の細部が映え、空気感がクリアに冴え渡る。時折発生するノイズは、高品質を選んだ場合でも回線速度に合わせ、ストリーミングを途切れさせないよう、ビットレートを最適化する技術を採用していることに起因しているのかもしれない。

ダウンロードオプションも、モバイル/Wi-Fiともに、高品質と高速ダウンロードの2種類から選べる。こちらは画質より、ダウンロードの速さと使用するストレージ容量が目安として示されている。

Wi-Fiダウンロードはファイルのサイズ、または作業に掛かるスピードを目安として示している

筆者宅のWi-Fi環境にて、Apple TV+のコンテンツから『アメージング・ストーリー』の52分のエピソードを1話、iPad Proにダウンロードして、使われるストレージ容量とダウンロードに必要な時間を比べてみた。

結果、高速ダウンロードを選択するとコンテンツの容量は1.08GBで、ダウンロードに掛かった時間は10分40秒だった。続いて高品質を選ぶと、何とコンテンツの容量は6GB、ダウンロードに掛かる時間は52分にもなった。なお参考までに、以前のiPadOSでのコンテンツ容量は2.24GBだった。

画質を見比べると高品質を選ぶメリットが大きいことは明らかだが、ダウンロードに掛かる時間がとても長いため、通勤時間など移動中に楽しむ場合は前日からの備えが必要だ。端末側のストレージ容量が大きくないと、複数のエピソードを入れておくのが難しい。

ダウンロード済みのコンテンツを端末から消去する時には、iPadOSの「一般」設定から「iPadストレージ」を開くと、「ダウンロード済みのビデオを見直す」というメニューが並んでいる。以前はさらにApple TVアプリを選択しないと見られなかったため、階層が一つ上がった格好だ。見終わった作品やエピソードをここから削除もできる。

iPadストレージのメニューからApple TV+のコンテンツを削除することも可能だ

Apple TV+のコンテンツは、ほかの動画配信サービスと差が付く画質・音質が特徴だと思うが、例えば連続ドラマのようなコンテンツは、移動しながらなど、テンポ良く続けて視聴したい場合もある。今回追加されたオプションでApple TV+はより使いやすくなったが、画質を少し我慢してでも、データサイズをさらに圧縮し、速く端末にダウンロードできるモードもぜひ追加してほしいと思う。

(山本 敦)

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