【連載】ガジェットTIPS

100均のLightningケーブル、充電速度はいまひとつ?

海上忍
2020年02月15日
いわゆる100円ショップで見かけるLightningケーブル。データのバックアップは不可の充電専用、そのうえAppleお墨付きのMFi(Made For iPhone)認証がないというハンデはあるにせよ、100円、200円といった激安価格でiPhoneの充電に使えるケーブルが手に入るのだったら、割り切れるというものです。

しかし、充電速度はいまひとつかもしれません。いまどきのモバイルバッテリーは2A、3Aといった高出力対応品が多く、iPhoneに付属のUSB ACアダプタ(最大5V/1A)と比べて高速に充電できますが、格安のLightningケーブルは5V/2Aに達しないものも少なくありません。

100均ケーブルは純正のように使える?

それどころか、「1.5A以上の充電器は使用不可」と記載されているにもかかわらず、5V/2Aのモバイルバッテリーにつなぎ計測してみると1Aに達していないケーブルもあります。

その理由は、データ転送用の信号線が存在しないためです。USB 2.0準拠のケーブルには、電気用の信号線(VBUSとGND)にくわえ、データ通信用の信号線(D+とD-)があるものですが、充電専用のLightningケーブルにはD+とD-が存在しません。多くの場合は端子側のD+とD-が短絡(ショート)されているため、このようになります。

D+とD-が短絡されたケーブルは、DCP/Dedicated Charging Port充電器と接続されているとiPhoneに判断されます(iPhoneは充電開始時にD+とD-の電圧をチェックします)。するとiPhoneは1A以上の電流を要求しないため、高出力対応のモバイルバッテリーに接続しても最大1Aにとどまるというわけです。

ただし、最近では1A以上に対応した格安Lightningケーブル(MFi非対応)も流通しています。D+とD-が短絡されずに残り、データ転送に対応した製品も存在します。iOSのバージョンが上がると使えなくなる可能性はあるものの、安かろう悪かろうのイメージは過去のものになりつつあるのかもしれません。

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