注目「イヤーカフ型イヤホン」一斉レビュー!“ハイコスパ”6機種の装着感や音質を徹底解説

ここ1〜2年のイヤホン市場は、耳を塞がずに装着できるオープンイヤー型がひとつのトレンド。なかでも、特に熱い視線を浴びているのがイヤーカフ型だ。
オープンイヤーの利便性はそのままに、装着時の安定感やファッション性、そして手軽さを備える。さらに、一昔前の「低音がスカスカ」という印象を覆す高品質モデルが続々と登場している。
特に2万円以下の価格帯は、独自技術を詰め込んだハイコスパ機がひしめく激戦区。「リモートワークでの長時間使用」「家事や育児の合間」「ワークアウトやアクティブシーン」など、ユーザーのライフスタイルを手軽に支えてくれる選択肢が揃っている。
本記事では、この激戦区の中から編集部が厳選した6機種を紹介。スペック表だけでは見えてこない使い勝手や、音のキャラクターにもフォーカスし、特徴をレビューしていこう。なお、価格は公式直販サイトの税込価格を案内している。
QCY/Crossky C30
アンダー7,000円という衝撃的な価格ながら、IPX5の防水性能や専用アプリでの音質カスタマイズなど、今どきのワイヤレスイヤホン求められる基本機能にひと通り対応するモデル。“イヤーカフ型の入門機” として気軽に手に取れる、必要十分な1台だ。
本体は片耳約5gの軽量設計で、無骨さを抑えた見た目は価格の割に質感も良く、いかにも安物という雰囲気がなくて良い。ブリッジ部分の材質も柔軟で、耳にやさしくフィットする。
音を鳴らすと、“耳が開放的な状態で音に包まれている感” がちゃんとあり、ながら聴きの楽しさをきちんと味わえる。6,000円台ながらちゃんと音楽が楽しめるし、何かの作業をしながら、カジュアルに音楽を鳴らすには十分な音質だ。
専用アプリのイコライザー機能で、帯域バランスを好みにカスタマイズできるのも良い。さらにマルチポイント接続にもちゃんと対応していて、仕事用デバイスとして気軽に選べるあたりも侮れない。
EarFun/Clip
約8千円という低価格帯ながら、高音質コーデックのLDACに対応するモデル。ある程度、音質にこだわりながらイヤーカフ型を選びたい人にとって、コスパが高く魅力的な仕様だろう。
本体は片耳5.7gで、肌に優しい液体シリコン素材と形状記憶合金を採用し、スリムなブリッジは肌当たりがソフト。締め付けすぎないホールド感が心地良く、特にカフェでの読書や散歩など、リラックスした場面での使用にぴったり。
サウンドは独自の低音強化技術「BassSurge」によって、低域の量感が豊かで中域もくっきりしているのが魅力。イヤーカフ型のイメージにある “音のスカスカ感” はなく、しっかり音楽が楽しめる。
また、あえて物理ボタンを採用し、確実な操作性を確保しているのも特徴だ。物理ボタンはアプリからフルカスタマイズ可能で、再生/停止やボリュームなどを自分好みに配置できる点も、道具としての完成度を高めている。
SOUNDPEATS/Clip1
LDACやDolby Audioなど、好み合わせて音楽を楽しめるサウンドモードを搭載するモデル。さらに、左右自動識別機能に対応するのも魅力だ。
装着時にイヤホンが左右どちらの耳に装着されているかを自動的に検出し、状態に応じて左右の音声チャンネルを適切に切り替えてくれる便利機能で、左右筐体の判別がしづらいイヤーカフ型イヤホンにこの機能が付いていると、使い勝手が良い。
本体質量は片耳約5g。設計で特徴的なのは、0.6mmの超薄型ニッケルチタン合金を採用した「N-Flex Arch」構造。非常にスリムなブリッジで、耳の形状に合わせてしなやかに曲がるため、しっくりと耳に馴染む。
上述の通りサウンド機能として、2ch音源を広がりと臨場感のあるサウンドにアップデートするDolby Audioに対応するのが特徴だ。さらに、ナチュラルに低域を豊かにするダイナミックEQも搭載。加えてBluetoothの高音質コーデックLDACにも対応している。ギリギリ1万円を切る価格帯で、これらの機能・仕様を実現しているのはかなり高コスパと言える。
Anker/Soundcore C50i
ここからは、いよいよ販売価格1万円を超えてくるゾーンだ。このAnkerのモデルの場合、アプリとの連携でAI翻訳にも対応し、“先進的デバイス” の側面もあるのが特徴だ。
本体質量は片耳約5.5gで、耳の厚みに合わせてジャストフィットする感覚。形状記憶チタンワイヤーを採用した太めのブリッジはホールド感があり、ズレにくいのがありがたい。IP55の防水性能を備えていることもあり、装着しながら軽めのランニングくらいならこなせる安定感がある。
また、Ankerの完全ワイヤレスイヤホンは、スポーツシーンでの使いやすさを確保しつつサウンド機能にも配慮した製品が多いが、本機もその類に漏れない。上述の通りLDACに対応し、デフォルトの音は中域がはっきりした聴きやすいサウンド。さらにアプリのプリセットやイコライザーで帯域バランスを調整できるので、自分好みに低音の量感をアップできる。
JBL/Soundgear Clips
米国の老舗スピーカーブランド、JBLが手がけた初のイヤーカフ型モデル。ブランドの売りである音質は元より、対応するスマホとの組み合わせで低遅延/高音質を実現するLC3や、LC3+(Auracast時)をサポートする機能が特徴だ。スケルトンパーツを取り入れたデザインで、所有欲もくすぐってくる。
本体質量は片耳約6.5g。独自の「ソニックアーク構造」により、耳の形状に沿ってガッチリとホールドする仕組みで、軽やかな着け心地かつ外れる不安感がない。軽いランニングくらいのシーンなら問題なく使えるし、装着位置がズレにくいのも良い。
そして何より、イヤーカフ型のカジュアルな装着感で、JBLサウンドを楽しめることが最大の魅力だ。独自の「JBL SonicArc」で、鳴らす音を的確に鼓膜に届ける構造としている本機は、しっかりした低音を鳴らし、ちゃんとグルーブ感が伝わってくる。オープン型といえど音楽の芯がボヤけない。
Victor/HA-NP1T
日本の歴史あるオーディオブランド、ビクターが、“音アクセ” のコンセプトを掲げて開発したモデル。内部には伝統のオーディオ技術を詰め込みつつ、外観はキレイなカラバリとアクセサリー感のあるデザインが魅力だ。
片耳4.9gの軽量設計に加えて、独自の「フレキシブルアジャスト機構」のおかげで、着けていることを忘れてしまうくらい装着性が軽くて自然。ブリッジ部は太めだがフレキシブルな作りで、耳から落ちづらいかつズレにくいのに、耳への負担はほとんど感じない。
アクセサリーのようなデザインのおかげで悪目立ちしないのも良く、カジュアルなシーンはもちろん、ビジネスファッションにも馴染みやすいだろう。
対応コーデックはAAC/SBCだが、基本の音質が全体的にクリアでなめらかさがあり、心地良く音楽を楽しめるのが良い。ながら聴きという立ち位置の中で、伝統あるビクターのサウンド軸を保っているのが伝わってくる。
また、3種類のサウンドモード「NORMAL」「HIGH」「BASS」を搭載するのも便利。特に「HIGH」に設定すると人の声がかなり聴こえやすくなるので、オンライン会議での会話や、生配信コンテンツなどを楽しむ際にオススメだ。
【次回予告】3万円前後〜4万円台のハイクラス機特集、近日掲載予定
