HOME > レビュー > 【ミニレビュー】弦の陰翳を深める!シナジスティック・リサーチのターンテーブルシート

<連載>オーディオアクセサリーひとくちレビュー

【ミニレビュー】弦の陰翳を深める!シナジスティック・リサーチのターンテーブルシート

公開日 2025/10/14 06:30 園田洋世
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。10月はアナログ関連アイテム4本立てでお送りする。2回目は、Synergistic Research(シナジスティック・リサーチ)のターンテーブルシートをご紹介!

Synergistic Research ターンテーブルシート「UEF Record Mat」(110,000円/税込)

弦の瑞々しさが向上し陰翳も深まる

Synergistic Researchの「UEF Record Mat」は極薄のドライカーボンと特殊な振動吸収材を組み合わせたターンテーブルシートである。ターンテーブルシートはともすれば素材の個性が音に乗りやすいものだが、UEF Record Matは極めて高性能でありながら音色の明暗と質感の硬軟バランスを変化させない。

ガラード「401」アナログプレーヤーにUEF Record Matを載せたところ

エフゲニー・キーシン『ザルツブルク・リサイタル』はノイズフロアが顕著に下がる。ピアノの音色と質感は敷く前と変わらないが、明らかに濃くなり、細やかさを増している。そして音場のセンターにより明瞭に定位する。

ズービン・メータ&イスラエル・フィルのフーベルマン週間音楽祭30周年記念コンサートもS/Nが向上し、弦群の瑞々しさがアップ。低弦の解像度が高まる。独奏バイオリンはオケからはっきりと分離して浮かび上がり、ビオラの陰翳感が深まる。木管金管も各楽器を容易に聴き分けられる。

不要振動をここまで巧みに吸収しつつも、自身の音を主張しない。素晴らしいターンテーブルシートである。

 

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE