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世界初“トライブリッド3ドライバー”は「鳴りっぷりが気持ちいい!」。AVIOT「WA-J1」は音楽の本筋に引き込むヘッドホン

公開日 2025/05/29 10:00 高橋 敦
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騒音抑制を⾃動調整するノイズキャンセリング機能。ダイヤルとボタンが一体化した「マルチコントロールダイヤル」も

そのように挑戦的な新要素をプッシュしつつ、機能性の面でも、さすがAVIOTという安定の充実っぷり。ノイズキャンセリングは、周囲の騒音を捉えるフィードフォーワードマイクとヘッドホン内側に侵入してきた騒音を捉えるフィードバックマイクの両方を使用するハイブリッド方式かつ、周囲の騒音状況に応じてノイズキャンセリング強度を自動調整する機能も備える、最新最強の “アダプティブハイブリッドノイズキャンセリング” を採用。

その性能は期待通りにハイレベルだ。室内の空調騒音も屋外の交通騒音も、リスニングの邪魔にならない静かさまでスッと低減。昨今のノイズキャンセリング搭載機の性能は総じてどれもハイレベルなのでその中で突出して強力というわけではないが、これ以上の性能を必要とするユーザーはさほどいないだろう。外音取り込みの音調、特に人の声の自然さも好印象だ。

屋外の交通騒音も、リスニングの邪魔にならない静かさまでスッと低減してくれる

操作系における新提案、ボリュームダイヤルとマルチファンクションボタンを一体化したマルチコントロールダイヤルも本機の大きなポイントだ。

ダイヤル回転は音量増減、ボタンの長押しは電源のオンオフに固定されているが、ボタンの1タップ/2タップ/3タップに割り当てる機能は柔軟に設定可能。例えばそれぞれに再生停止/曲送り/曲戻しを割り当てれば、再生操作をここにすべて集約もできるわけだ。カスタマイズ性を含めて、このヘッドホンの操作性の鍵となる要素と言える。

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ヘッドホンR側のハウジング部分に、操作性と機能美を兼ね備えたダイヤル&ボタンを装備
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ダイヤル回転で直感的な音量調整が行える

加えて本機はノイズキャンセリングのオンオフ、外音取り込みを切り替えるANCボタン、前述のアドバンスド・3D スペーシアルオーディオのオンオフとレベル調整、そして曲スキップを行えるボタンも用意。豊富な物理ボタンによるダイレクトな操作感が気持ちよい。

デザイン面ではハウジングの下側を膨らませたエッグフォルムも個性的。耳をふんわりと包み込みむフィット感もあり、ルックス的な独特さもある。ハウジングアーム等も柔らかなラインを主に構成されており、全体に優美なイメージ。

またマルチコントロールダイヤルとスペーシアルボタンの、その精密機械的な形状と落ち着いた輝きは、有機的な曲線と艶やかな色合いのハウジング全体に対してのアクセントとしても面白い。デザイン性においてもキーポイントだ。

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耳をふんわりと包み込むフィット感と独特なルックス
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⼈⼯⽪⾰素材と⾦属素材の組み合わせで、まるで楽器のような上質な煌びやかさと艶やかさを表現

バッテリー周りはまず連続再生最大140時間。使用条件でのズレを考慮しても、1日3時間使用で1ヶ月は余裕で持ちそうだ。その上で10分充電で最大15時間再生の急速充電、付属3.5mmケーブルによる電源オフでの有線利用にも対応。ほか、マルチポイント接続、低遅延のゲーミングモード、AI技術による高音質通話機能なども当然備えている。

なお本機に合わせAVIOT製品向け新アプリ「AVIOT Connect」も投入される。よりわかりやすいインタフェース、ノイズキャンセリングやイコライザーのアクセスをしやすくするウィジェット対応などが実現されている。

新アプリ「AVIOT Connect」に対応。ノイズキャンセリングやイコライザーのアクセスをしやすくするウィジェットにも対応した

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