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PR「Sonos Sub 4」「Sonos Era 300」とのサラウンド、「Sonos Ace」とのマッチングをチェック

「Sonos Arc Ultra」は伸びしろもタップリ。スマート&本格サラウンドでリビングがもっと楽しくなる!

公開日 2025/01/29 06:30 土方久明
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■「Sonos Era 300」でのサラウンド音声はよりシームレスに。「Sonos Ace」との相性も抜群



続いて、リアチャンネルに「Sonos Era 300」を2台追加して、サブウーファー+サラウンドスピーカーによる本格的なサラウンドシステムを試す。

Era 300は、キャビネット寸法が高さ16cm、幅26cm、奥行き18.5cmで、砂時計を横向きにしたようなデザインが特徴的だ。スピーカーユニットは、トゥイーター4基(前方1、左右それぞれ1、上方1)と、左右にそれぞれ1基のウーファー計2基を搭載している。さらに、上部と左右にはカスタムウェーブガイドが装備されており、音の放射特性を向上させている。6つのスピーカーユニットは、それぞれ独立したクラスDアンプで駆動される。

「Sonos Era 300」:69,800円(税込)

今回はリアチャンネル用として利用したが、単体でも使用可能で、Dolby Atmosのデコード機能やBluetooth接続機能を備えている。また、USB-Cポートを利用したライン入力アダプターにも対応しており、フォノイコライザーを搭載したレコードプレーヤーなどとも組み合わせることが可能だ。

改めて試聴に移ろう。最初はApple Musicの空間オーディオ音源から、筆者のリファレンス楽曲であるLE SSERAFIMの「CRAZY」を聴いた。

楽曲冒頭の透明感の強いコーラスが時計回りに移動し視聴者を包むパートでは、Arc Ultraを単体で使用した場合でも予想以上に背面方向からの音が表現できていたが、さすがに物理的なスピーカーが置かれると、音の実体感が大きく向上し、より音楽に没入できる。またEDMテイストの本楽曲の場合は、複数のエレクトリックシンセサイザーを積極的に空間に配置しつつも、エレクトリックバスドラムの迫力が大きく増すので、空間と音色の両面でクオリティアップを実現できた。

『クワイエット・プレイス』は、背面方向から聴こえる小レベルの暗騒音のリアリティが増すので、より緊張感が伝わってくる。そして、嬉しかったのは動画配信サービスのNetflixで視聴した、『Senna(セナ)』の臨場感高い表現力だ。テレビの純正スピーカーとは比べ物にならない、明瞭なセリフ表現と、レースシーンでの包まれるようなスケール感が良く、伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナの半生を描いた作品の没入感を高めてくれる。

一般的なホームシアターはAVアンプに各種スピーカー、接続ケーブルが必要だが、Sonosならサウンドバー+リア2基から構築が可能。音響とスマートさを両立できるのが嬉しい

また、この状態でも新旧サウンドバー対決を行ったが、印象的だったのは、Arc Ultraの組み合わせは音色が統一できており、前後の音場がよりシームレスに表現できていたことだ。もちろんArcとの組み合わせでも、リア側に物理的なスピーカーを置いた効果は強く感じられるが、世代が近いだけあってArc Ultraの方がEra 300やSub 4とより相性が良かった。

最後は、純正ヘッドホンのSonos Aceとも組み合わせてみた。40mmダイナミックドライバーを搭載し、単体でDolby Atmosコンテンツを視聴できる、Sonosのブランド力を高めてくれたヘッドホンだが、実は本機は同社サウンドバー製品と連携し、シアターシステムの音をスワップすることができるのだ。

サブウーファーなどを追加した時と同じように、最初にアプリを使って設定。改めて『Senna』を同ヘッドホンで聴いてみた。パッシブ状態の遮音性が良く、ノイキャンをオンにすると静寂が訪れる。ダイアローグは明瞭だが、高音域の突き刺さり感もなく、長時間の視聴にも向いている。

スピーカーで聴いている状態から、ハウジングにあるボタンを押すと、瞬時にヘッドホンに切り替えることが可能。Arc Ultraと音色や質感が非常に似ているので、動作的にも音的にもシームレスな試聴が可能なのだ。特に音色の統一については今まで感じたことのない大きなメリットがあった。

ヘッドホン「Sonos Ace」とのスワップ機能を使えば、夜中でも大迫力の映画体験が可能。Arcなどでも使えるが、音色の統一という意味でArc Ultraとの組み合わせがおすすめだ

編註:2025年1月時点では「Sonos Ace」のスワップ機能は「Sonosサウンドバー1台からAce 1機のみに転送可能」ですが、今夏予定のアップデートで「サウンドバー1台からAce 2機に同時に転送可能」になり、2名で楽しめるようになる予定です。



いかがだったろうか、前回の試聴ではSonos Arc Ultra単体での再生能力の高さに感心したが、サブウーファーの追加は、その再生能力をさらに高めてくれるし、リアスピーカーの追加は、大きく臨場感を上げてくれる。

繰り返しになるが、AVアンプやスピーカーケーブルもいらず、デザインも良いので、生活空間への導入障壁が最も少ないサラウンドシステムが構築できる。イマーシブオーディオ環境や映画の視聴環境導入の大きな起爆剤となる製品で、購入後の満足感について太鼓判を押したい。



(協力:Sonos)

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