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置くだけでリビングが映画館!“テレビ代わり”にエプソン超短焦点プロジェクター「EH-LS800B/W」を体験して欲しい

公開日 2022/12/05 06:30 山本 敦
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プロジェクターの設定メニューには、壁の色に合わせて投写する映像の色を補正する機能も含まれている。壁紙の色はホワイトとは限らない。暖色と寒色それぞれの壁色を選択して、まずはこの段階で投写する映像のバランスを整える。もちろん後で画質設定から、より細かく映像の色やコントラストのバランスをマニュアルで追い込むことも可能だ。

壁面の色に合わせた調整機能も備える

EH-LS800シリーズには斜め投写機能がないので、壁面に対して平行に置くスタイルが基本になる。映像の四隅の歪みは脚の高さを変えたり、リモコンを使いながらマニュアルで調整する。ほかにもEpson Setting Assistantアプリを入れたスマホのカメラを使った自動修正にも対応している。なお、画面の補正において、投写先が「壁面」か「短焦点用スクリーン」のどちらかを選ぶことになるが、歪みまで取る場合は「壁面」を、スクリーンフィットのように使い場合は「短焦点用スクリーン」を選択しよう。

映像の四隅を調整して歪み修正していく。本体の脚部の高さを調整する、投写面に対して水平に設置するなどの物理的な調整も有効だ

歪み調整は投写先が「壁面」か「超短焦点用スクリーン」かを選んで実施。通常のスクリーンの場合は「壁面」を選ぶ

映像のフォーカス合わせは、本体側面のカバーを外した中にあるフォーカスレバーを使って微調整する。レンズは光学ズームに非対応だが、投写映像のサイズ変更や上下左右へのシフトは「フレキシブルスクリーン」の機能によりサポートする。

「フレキシブルスクリーン」機能から、画面サイズや投写位置の変更ができる

画面の上下左右シフトは、その設置位置で投写できる最大サイズの画面の範囲内で動かせる

HDMI端子は本体側面のカバーを開けた内部に3系統を備える。HDMI 2がARC対応、HDMI 3はゲーム専用端子となり、HDMIケーブルで接続したコンソールの映像表示の遅延を20ms以下に抑える機能を搭載している(エプソン調べ)。HDMI 3は映像のモード選択やアスペクト比の切り換えなどの操作ができないので、HDMI 1/2への接続機器と組み合わせて最後に設定した値を引き継ぐ。HDMI 3の使いこなしとして、ゲームの映像を補正したい時などに備えて覚えておこう。

本体側面に端子部を集中させることで、ケーブルが設置の邪魔にならないように配慮。フォーカス合わせ用のレバーも備える

EH-LS800シリーズはAndroid TV OSを搭載するプロジェクターだ。Android TVに対応する動画・音楽配信やテレビ番組の見逃し視聴を提供するIP放送アプリなどをインストールすれば、プロジェクターにプレーヤー機器をつながなくても単体で様々なコンテンツが楽しめる。ホームネットワークを介して、スマホに保存した写真や動画をEH-LS800にキャストして見ることも可能だ。

前機種のEH-LS500はAndroid TVに対応するストリーミング端末と、そのコントローラーが別々の筐体だった。EH-LS800シリーズはこの端末を本体に統合しており、リモコンもひとつにまとめている。インターネットコンテンツがとてもシンプルに楽しめるところが魅力だ。

付属リモコンはシンプルに操作ボタンがまとめられている

こうした機能性から言っても、EH-LS800シリーズは “テレビ代わり” の存在になりうる。サイズの面では、薄型大画面テレビに対して大きいのは奥行きだけと省スペースだし、つなぐのは電源ケーブル1本。あいている壁面さえあればいいので、設置自由度が高い。Tverを含めて配信サービスが充実しているいま、視聴コンテンツに不満を覚えることは少ないはずだ。

では、EH-LS800シリーズの気になる画質面はどうだろうか?

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