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「魔法を再設計」は本当か

第2世代AirPods Proの凄さと残念なところ。第1世代機との違い、他社最新機との比較レビュー

公開日 2022/10/15 06:40 風間雄介
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ノイキャンの効果は? 第1世代機やライバル機と比べてどうか



イヤホンを選ぶとき、ノイズキャンセルの効き具合を重視する方は多いだろう。はじめにざっくりまとめてしまうと、第2世代AirPods Proのノイズキャンセルは、ものすごく効くようになった。

アップルはノイキャンの効果について「2倍」という言い方をしており、何の2倍かはよくわからないのだが、実際に使ってみると、たしかに重要な指標の何かが2倍になっているだろう、そうでなければこの効き方はおかしいと思わせる説得力がある。

iOS 16から、「設定」アプリからAirPods関連の設定をまとめて行えるようになった

私はふだん、秋葉原から電車に乗って帰宅するのだが、第1世代AirPods Proでは、秋葉原駅のホームの騒々しさを消しきれず、「もう少しノイキャンが効けば良いのに」と思うことがしばしばだった。

それが第2世代では、もちろんすべての音が消えるほどではないが、これまでは消えなかったノイズが、文字通りピタッと止まる。当初想像していた以上のノイキャン性能に驚かされた。

第2世代AirPods Proのイヤーピースの形状は第1世代と変わっておらず、耳の穴の中に押し込むわけでもない。つまり、イヤーピースのパッシブノイズキャンセル性能はあまり期待できない。それなのに、現在売られている様々なノイキャンイヤホンの中でも最高レベルのノイキャン性能を実現しているのは大したものだ。

本当に、このノイキャン性能はかなり凄い。地下鉄の車内など、とても騒音が大きい場面でも、一瞬でほとんどノイズが気にならなくなる。それでいて車内のアナウンスなど、人の声はある程度聞こえるように調整されている。アナウンスを聞き逃して乗り過ごすことは避けられそうだ。絶妙なバランスだと感じる。

また、ノイキャンをONにした状態で歩いても、耳の中で着地音が響きにくいのが気に入った。第1世代機も着地音ノイズ対策は優秀な方だったが、それでも足を下ろすたびに不快な衝撃音が聞こえ、どうにかならないものかと思っていた。第2世代モデルでは、こういった非常に細かな、弱点ともいえないような不満点にも対処してきた。

なお、絶対的なノイキャン効果の強さでいうと、ボーズ「QC Earbuds II」に軍配が上がる。QC Earbuds IIは、本当に周りの音を消し去るほどの威力を備えている。だが、すべて消してしまうと必要な情報も入ってこず、危険な場合もありそうだ。だからボーズは、モード切り替えでノイキャンの強度を調整できるように工夫している。

他社にはきめ細かくノイキャン効果を調整できるモデルも多い



閑話休題。AirPods Proの話に戻る。これは山本 敦氏も書いていたことだが、第1世代機のような、もう少しマイルドなノイキャンが好みという方もいるだろう。

第2世代AirPods Proは第1世代機と同様、基本的に「ノイズキャンセリング」「外部音取り込み」「オフ」の3つからしかモードを選べない。アップル流の“迷わせない”仕様なのだが、つまりは強力なノイキャンか、ほとんど装着していないような感覚の外部音取り込みかの2択を迫られることになる。場合によってはその中間が欲しいというケースもあるはずだ。

ボーズのQC Earbuds IIは、アプリからモードを切り替えることで、ノイキャン効果を実質的に調整できる。ソニーのWF-1000XM4の場合はもっと凝っていて、位置情報や動きなどを感知し、自動的にモードを切り替える機能まで備えている。果たしてこれらの機能が必要か、本当に便利なのかはともかくとして、他社製品にはこういった、ノイキャン機能の調整機能があることを知っておいて損はないだろう。

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