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そこまで作り込むとは…

どっちが第2世代AirPods Proでしょう? 比べて気づいたアップルの“凄さ”

2022/09/30 風間雄介
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アップル「AirPods Pro」の第2世代機が発売された。第1世代機と第2世代機は外見がよく似ていて、そっくりだ。というか、あえてそっくりに作ったのだろう。

とはいえ、第1世代機と第2世代機の実物を使い比べてみると、だんだんと細かな見た目の違いに気づいてくる。

第2世代AirPods Proが登場した

ケースはすぐに違いが判別できる。ストラップを付ける部分や、ケース底面にあるスピーカーの穴の有無などを見れば一瞬だ。

イヤホン本体については、たしかに違いはわかりにくいが、黒い穴の位置や形状が異なっている。慣れたらわりとすぐ見分けられるようになる(そもそも見分けられるようになる必要など全くないのだが…)。

ところでiOS 16から、AirPodsをiPhoneと接続すると、「設定」にAirPodsの各種設定が行える項目が加わったことはご存じだろうか。この項目を開くと、AirPods Proを正面から見た静止画が表示される。

iOS 16ではAirPodsの設定を一カ所で集中して行いやすくなった

この設定画面に表示される静止画は、第1世代と第2世代で違うのか。画像だけで第1世代と第2世代を見分けることは可能なのか。

…こんな疑問を持つこと自体、かなり病的だとは思う。とはいえ交互に使っていると、なんとなく違う気がする。何度も2台を接続し直して、文字通り目を皿のようにして見比べてみた。

そうしてみると、やはり何かが違うように思うが、どこがどう違うのか判然としない。より厳密に比べようと、スクリーンショットを撮って比較してみた。その画像がこちらだ。

これと…


これ。違いがわかるだろうか

…いかがだろうか。違いがわかっただろうか。

もし分からないという方も、一枚に並べた画像を見れば、少しはわかりやすくなるだろう。

かんたんに言うと、新しい第2世代の「AirPods Pro」の方が、よりクッキリとしている。コントラストが強めだし、ご丁寧に輪郭線まで描かれている。2つを並べて比べてみると、第1世代のAirPods Proのイラストがのっぺりとした印象に感じてしまう。

左が第1世代、右が第2世代のイラスト。第2世代はよりクッキリとコントラストが強く、輪郭線まで描かれている

こういう違いがあるので、第1世代AirPods Proを使っていた人が第2世代に買い換えると、最初の接続時に表示されるアニメーションからして、なんとなくクッキリした印象を受けるはずだ。

この違いは本当に細かなものなので、アップルが故意に行ったとは断言しづらい。だが、存在しない輪郭線をあえて付けることまでしているので、意図して行った可能性が高いと考える。そして、こういった違いがサブリミナル的な効果を発揮してもおかしくない。

第2世代AirPods Proの印象をより引き上げるため、心理学的な側面も考慮し、イラストまで作り込んでいるとしたら、さすがはアップルというべきだろう。

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