Apple Musicと「ミュージック」アプリが手を組めばSpotifyに勝てる！かも

■カラムブラウザの一覧性はApple MusicからのDL楽曲にも及ぶ！

Spotifyは「新しい音楽との出会い」を重視したコンセプト。そしてウェブブラウザやアプリをインターフェースとして、クラウドベースのサービスにアクセスし利用する形となっている。

対してApple Musicは、サブスクサービスとしてのコンセプト自体はSpotifyと大きくは違わないと思われるのだが……。

しかし、Appleにはそれ以前から「iTunes」という音楽ライブラリ管理＆再生アプリが存在し、音楽ダウンロード販売のiTunes Storeもそれに統合する形で提供されていた。その状態からサブスクにだけ別のインターフェースを持たせるのはやや不自然だ。

そのため前述のようにApple Musicは、Macの環境においては旧iTunes／現Music.appに統合される形での提供となっており、そのおかげでサブスク楽曲の管理にもMusic.appの機能を活用できるわけだ。

さて、ではその「音楽ライブラリ管理」について。ぱっと見でわかりやすいであろう第一の特徴は「カラムブラウザ」の存在だ。


iTunesから好評だったにもかかわらず、登場当初のMusic.appでは消失しており一部に大きな落胆をもたらしていたが、アップデートで復活したこの表示方式。列ごとにジャンルやアーティスト名を選択して絞り込んでいくことによる「雑多にならず整理された一覧性」みたいなものがポイントだ。ライブラリ全体をまず俯瞰し、そこから絞り込んでいくことで目当てのアーティストやアルバム、曲に焦点を合わせていける。

そしてMusic.appにはApple Musicも統合されているので、Apple Musicから「ライブラリに追加（＝ダウンロード）」してある曲もその恩恵を受けられるというわけだ。

希望としては、ライブラリにダウンロードしていないApple Musicの全カタログも、カラムブラウザで見渡せて曲を掘っていけたら、もっと嬉しいのだが…。

■Apple MusicからDLした曲をスマートプレイリストで抽出！

さて、Music.appのライブラリの中には、CDからリッピングした曲やiTunes Storeからダウンロード購入した曲など、Macのローカルディスクに所有している曲と、Apple Musicからダウンロードして一時的にローカルに保存されている曲が混在することになる。両者をそのように混在して扱えることもこの環境の強みだが、逆に区別して管理したいという好みや場面もあるだろう。

そんな場合はApple MusicよりSpotif…いやちょっと待ったァッ！
Apple MusicでもMusic.appの「スマートプレイリスト」機能を使えばサブスク楽曲だけを抽出して管理することができる！