プロの現場生まれで高音質ソフト制作スタジオでも好評

【AAEx2020受賞】イタリア発ブランド「DMSD」の制振アクセサリー実力徹底検証!

岩井 喬

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2020年01月30日
音楽制作などプロの現場で、いま話題となっているアクセサリーブランド、DMSD(ディーエムエスディー)。スピーカーやレコードプレーヤー用のインシュレーターなどを手がけるブランドで、DJやレコーディングエンジニアとしての経歴を持つDave Mastrodonato氏が、その現場で感じた問題を解消するために開発した製品なのだという。今回、同ブランドからリリースされる4製品の実力を岩井 喬氏が検証する。

DMSDの製品群。写真左から、「DMSD 60PRO」(オープン価格、予想実売90,740円前後/8個1組・税抜)、「DMSD 50」(オープン価格、予想実売42,000円前後/8個1組・税抜)、「Turntable Stabilizer」(オープン価格、予想実売25,100円前後/1個・税抜)、「Decoupling Feet For Turntables」(オープン価格、予想実売52,000円前後/4個1組・税抜) ※本写真の「Turntable Stabilizer」はデザイン変更前のもの

DMSDブランドのアイテム達とそれぞれの特徴
■エンジニア/DJとしての経験が発想の源(Text by岩井 喬)

録音制作現場などプロの間で話題となっている、ユニークなインシュレーターを手掛けるイタリアのDMSDは、DJやレコーディングエンジニアとしてのキャリアを持つDave Mastrodonato氏が立ち上げたブランドだ。スタンドやミキサーコンソール上のスピーカー台にモニタースピーカーを設置した際、低域の振動が気になっていたことから、その対策用にインシュレーターを開発したことが製品化のきっかけであったという。

DMSDは、スピーカーとその設置面とをアイソレーションするために開発されたデカップリング・インシュレーターで、双方の設置面にはおのおの航空グレードのメタルを用いたインシュレーターを設け、その間に特殊配合のアンチバイブレーションラバーを置き、スピーカーや設置面からの振動を遮断するというものだ。一種のフローティング効果をもたらしてくれ、低域のレゾナンスを抑え込み、スピーカー本来の性能を引き出すことができるという。

先行して市場に投入されたインシュレーター、「DMSD 60PRO」はフロアスタンディング型などの大型スピーカーに最適なスタンダードモデルで、耐荷重は4個で180kgまでとなる。そして、コンパクトなブックシェルフ型用に最適な小型モデル「DMSD 50」は、4個で12kgまで耐えられるという。耐荷重値はあくまで推奨値だが、それ以上の重さを持つスピーカーを設置した場合は免振能力が低下するため注意しておきたい。

「DMSD 60PRO」は、シルバー、ブラック、ゴールド、レッドの4種類のカラーが揃えられている

そしてこのDMSDの効能を、振動の影響を大きく受けるレコードプレーヤーの脚部に応用したインシュレーター製品が、「Decoupling Feet For Turntables」である。Dave氏がDJとしてクラブでのプレイ中、低域のハウリングや針飛びに悩まされていたことがきっかけで開発されたという。スピーカー用のDMSDに比べて高さを抑えた仕様で、4個で30kgの耐荷重を実現。DJ用に人気のテクニクスSL-1200シリーズやパイオニアなどのプレーヤーに取りつけられた脚部を、M6規格のネジごと取り換えられるような構造となっている。なお、このネジ部分は取り外しできるので、既存の脚部の下へ本製品を挿入して使うことも可能だ。本体カラーはレッドに加え、国内用にブラック色も用意される。

「Decoupling Feet ForTurntables」にはM6規格のネジ足が付属する。レッド、ブラック(国内限定カラー)の2種類のカラーが揃う

さらに、このインシュレーター「Decoup ling Feet For Turntables」の効果を高めるアイテムとして、航空グレードアルミ合金製のディスクスタビライザー、「Turntable Stabilizer」も誕生。これらのレコード再生向けアイテムでの相乗効果により、正確な音溝トレースを実現し、S/Nの改善につなげることができるという。また、レコード、針先へかかる圧力を抑え、劣化を防ぐ効果もあるといい、レコードのアーカイブ化においても大きな力を発揮してくれる。

デザイン変更された「Turntable Stabilizer」

DMSD製品それぞれの効果を試聴レポート

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