HOME > レビュー > 【AEx2020「金賞」「特別大賞」受賞】エソテリックの2大巨頭がここに降臨―Grandioso P1X/Grandioso D1X/Grandioso K1X

光学・回転系プレーヤーの新しい地平を感じる

【AEx2020「金賞」「特別大賞」受賞】エソテリックの2大巨頭がここに降臨―Grandioso P1X/Grandioso D1X/Grandioso K1X

公開日 2019/11/22 18:46 鈴木 裕/藤岡 誠/角田郁雄/山之内 正
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

■余裕と力強さは理想郷。限りなく広がる音空間

Grandioso P1X+D1XとK1X。直接的に比較テストしたことはないが、それぞれの音をレポートしてみよう。


P1Xのリア部。デジタル出力はES-LINK×1、XLR ×2(Dual AES出力時は、2つの端子を使用するので1系統になる)、RCA×1を装備。別筐体の電源部との接続には、左右別に2本の専用DCケーブルを使用する

D1Xのリア部。デジタル入力は、ES-LINK×2、XLR×1、RCA×2、光デジタル×1、USB(USB2.0 準拠×1(B端子)を装備する
4筐体のセパレートであるP1X+D1Xは、さすがにその理想的とも言える物量の投入と、贅沢なスペースを使ったレイアウトが再生音にも効いている。その音の余裕や力強さ、ハイレゾリューションで膨大な情報量を聴かせてくれる感じが素晴らしいのはもちろんだが、音自体のふるまい、おおらかでありつつディスクに入っている情報すべてを聴かせてくれる感じに、ついにデジタルプレーヤーが新たな地平に到達したのを感じた。

K1Xのリア部。アナログ出力はRCAとXLRが各1系統(独自の伝送方式「ES-LINK Analog」対応)、デジタル入力はCOAXIAL(RCA)、OPTICAL(TOS)、USB-B(USB2.0準拠)が各1系統、デジタル出力はRCAとXLRが各1系統装備されている。その他にクロック入力(BNC)が1系統装備

音調としてはナチュラルでしっとり。同時にトランジェントが素晴らしい。語弊を恐れず言えば、非常にレベルの高いアナログレコードの再生に似ている。どこかの帯域を強調したりせず、公平でムラなくあるがままに音として聴かせてくれる感じ。こちらから音を聴きに行かずとも、全てが向こうから聴こえて来るような、膨大な情報量が余すところなく音楽のニュアンスに溶け込んでいる。帯域レンジ的にもサウンドステージの空間の拡がりとしても決定的に広くて、その際を見極められない。

■躍動感を絶妙に再現。異様なほどの解像度

この4筐体のセパレートに対して一体型のK1X。空間の拡がりよりも音楽の躍動感やエネルギーのほとばしり方をより強く感じさせる。重心の低いアナログライクな音調だが、強調感のない中に異様に細かい音が聴こえてくる。音の出方自体がスムーズで、音そのものに触れるような感覚に溢れている。

いずれも光学系・回転系のデジタルメディアの新しい地平を感じさせる傑作と思う。

(鈴木裕)

次ページオーディオ銘機賞審査委員が語るGrandioso P1X+D1XとK1Xの魅力

前へ 1 2 3 4 5 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク