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光学・回転系プレーヤーの新しい地平を感じる

【AEx2020「金賞」「特別大賞」受賞】エソテリックの2大巨頭がここに降臨―Grandioso P1X/Grandioso D1X/Grandioso K1X

公開日 2019/11/22 18:46 鈴木 裕/藤岡 誠/角田郁雄/山之内 正
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■低重心、高剛性を追求した最新鋭のメカに酔いしれる

改めてVRDSを説明すると、CDやSACDなどのディスクを同径のターンテーブルで上から押さえて回転させ、ディスク自身の回転振動を排除。ターンテーブルでディスクの反りを矯正することでも面振れを解消し、読み取りのサーボ電流もごくごく小さいものにすることができる。これらにより、精度高くディスクの情報を読み取るメカニズムだ。エソテリックを代表する基幹技術である。

P1XとK1Xに搭載された新開発の「VRDS-ATLAS」トランスポートメカニズム。VRDSメカニズム史上最高の剛性と重量を誇るもので、剛性と力強い音色を両立するSS400スチール製サイドパネルを採用

2003年から採用されてきたVRDS-NEOは評価が高く、メカとしても再生音としても安定したものとして使われてきた。そこにまったく新設計で登場して来たのがVRDS-ATLASだ。

ブリッジは大型化し、従来比127%(メカ単体6.6kg、ベース部含め13.5kg)の重量級コンストラクションを実現。ターンテーブルはジュラルミン製でスピンドル軸受けには、新設計のスティールボールによる点接触のスラスト軸受けを採用。摩擦や回転ノイズを極限まで抑える設計となっている

その基本的な形状は高さが抑えられ、横幅が広くなっている。SS400スチール製のサイドパネルやブリッジは大型化し、重量としてあの剛直なVRDS-NEOと比較しても127%(メカ単体6.6kg、ベース部含め13.5kg)と重くなっている。また、モーターがVRDS-NEOではブリッジの最上部に位置していたのに対して、VRDS-ATLASではターンテーブルの下側に移すことで、振動をベース部に逃がす経路を短縮化している。

VRDS-NEOを越えるために総合的に開発されたVRDS-ATLAS。主観的に言うと、これ自体にモノとしてのオーラがあり、このメカをオカズにお酒を飲めそうな存在である。

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