「排他モード」で音質強化

ソニーのハイレゾストリーミング「mora qualitas」速攻レビュー! Amazonと音質ガチ比較

編集部:押野 由宇

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2019年10月25日
唯一無二となる「“高音質”の日本対応ハイレゾ・ストリーミングサービス」

さて、他のストリーミングサービスとの違いとして挙げるべき特徴は、やはり「ハイレゾ」と「音質」だ。ここまでいくつか不満点も挙げたが、それを補えるメリットと言える。

まず「ハイレゾ」についてだが、最大96kHz/24bit(FLAC)での配信を実現している。ハイレゾフォーマットの音源には『HR』アイコンがついている。スペックとしては44.1kHz/24bit - 96kHz/24bitまでがハイレゾ(HR)という扱いだ。

日本でいま利用できるハイレゾ・ストリーミングサービスとしては、「Amazon Music HD」に注目が集まる。Amazon Music HDでは最大192kHz/24bitの配信が行われているため、一見するとスペックで優位に思えるが、ヨルシカ『エルマ』など、Amazon Music HDで48kHz/24bitで配信されているものが、mora qualitasでは96kHz/24bitで配信されているといったケースも確認できた。

mora qualitas(左)では96kHz/24bitで配信されている楽曲が、Amazon Music HD(右)では48kHz/24bitで配信されるパターンも意外とある。ちなみにmora qualitasも歌詞表示を含む機能拡大には順次対応していくとのことだ

このあたりは納品データの差かもしれないし、アップコンバートやダウンコンバートをしているかどうかが差になっているのかもしれないが、情報が少ないためなんともいえない。Amazon Music HDでは、このあたりの情報は明らかにされていない。

また現時点で、Macを使った再生時の「音質」においては、明らかにmora qualitasが勝っている。これは、いわゆる「排他モード」をAmazon Music HDは装備していないことが大きい。オーディオエンジン、コアオーディオを通ってしまうAmazon Music HDに対し、mora qualitasでは排他モードでDACと接続して再生できるため、その違いが音質の差として如実に現れる。ただし、Amazon Music HDの再生機能を機器に内蔵している場合は、こういった問題が起きない可能性があるため、単純には比較できないことを付言しておきたい。あくまでMac+USB-DACで聴いたときの音質の違いと捉えて欲しい。

「排他モード」の実装がオーディオ的な注目ポイント

まず、同一タイトルを96kHz/24bit(Amazon Music HD)と96kHz/24bit(mora qualitas)で聴き比べてみたが、mora qualitasの方が明らかに音が良い。私だけでなく、ほかの編集部員がブラインドテストで確かめてみても、すぐに音の差を感じられるレベルだった。少し大げさに聞こえるかもしれないが、mora qualitasと比べると、Amazon Music HDが圧縮ストリーミングに感じられるほどなのだ。特に楽器の繊細なタッチ、コーラスの厚みや広がりなどで違いが現れるので、大抵の楽曲で、イントロを聴くだけで差が分かる。

実力を確かめるべく、ハイエンドオーディオシステムで試聴した

月額1,980円は高いか安いか?

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