<山本敦のAV進化論 第175回>

ソニー「Xperia 1」は “音” もすごい、完全ワイヤレスが途切れない! ドルビーアトモスも最高の仕上がり

山本 敦

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2019年05月09日

ドルビーアトモスは「設定」アプリを開き、「音設定」から「オーディオ設定」の中に入って「Dolby Atmos」のオン/オフを切り替える。オンにするとさらにダイナミック/映画/音楽の3つのモード選択と、さらにユーザーが10バンドのイコライザー、ダイアログエンハンサーなどを任意に “味付け” したカスタム設定も1件保存できるようになる。

オーディオ設定からドルビーアトモスのオン/オフを切り替える

ドルビーアトモスはカスタムを含む4つの設定が選べる

ソニーモバイルが独自にチューニングした「映画」と「音楽」を中心に試した。やはりMWCで初めて視聴した時と同じように、ドルビーアトモス再生らしい高さ方向の豊かな広がりとクリアな音像定位のスゴさを改めて実感した。頭の後ろ側に回り込んでくる音の切れ味が鋭く、音色も濃厚だ。空から人が落ちてくるシーンでは音の縦方向の移動感まで画面の映像にピタリと揃ってリアルに再現される。メニューからドルビーアトモスの効果をオフにしてみると、その味気なさに、逆に驚いた。

映画モードでは音場の広がりが豊かになり、低音の厚みがどっしりとする。シリアスなドラマ系の作品、あるいは声優の声を堪能したいアニメを楽しむ場合はダイアローグエンハンサーの機能も積極的に使いたい。

映画モードはダイアローグのエンハンス設定も可能

音楽モードは声のインテンシティが高まる。ミドルレンジのインパクトが強くなって、音の輪郭が引き締まるようなイメージだ。効果音の広がりと粒立ちの良さが衰えることもないので、例えば音楽ライブだけでなくミュージカル映画、セリフの掛け合いを楽しみたい海外ドラマを見る時にも積極的に活用して良いと思う。

音楽モードもソニーモバイルが独自にチューニングを行っている

Xperia 1のドルビーアトモス再生はヘッドホン出力の音声でも楽しめる。ヘッドホンで聴くと音の濃厚さ、移動感の鮮鋭さがまた一段と明らかに感じられて楽しい。役者のセリフもセンターの位置にクッキリと浮かび上がる。ボリュームを少し絞っても音の幹が強靱でしなやかなので、とても聴きやすい。立体サラウンドの音声を長く聴いていても疲れなさそうだ。映画をまるごと1本、Xperia 1で視聴してみたい。

ドルビーアトモスのヘッドホン再生もチェックした

ただ一方で、Xperia 1はサイズの割にスリムで軽量、ホールドしやすいスマホだが、1時間近く持ったままだと、耳より先に手の方が音を上げそうになる。何かしらスピーカーの開口部に影響を及ぼさないデザインのスタンドやホルダーを用意したい。またXperia XZ2から搭載されている、音声に連動してスマホ本体が小刻みに震える「ダイナミックバイブレーション」は、筆者はあまり好みではないので、設定からオフにすることが多い。これだけ迫力のあるドルビーアトモス再生を実現したので、ゲームはともかく、映画ではあまり使う機会がなさそうだ。

ダイナミックバイブレーションはアプリごとにオン・オフ、強度の設定が可能

今回のトレーラー作品は「アルバム」アプリに保存されているものをそのまま再生したが、ドルビーアトモスの効果はNetflixによる動画再生や、SpotifyやAmazon Musicなどの音楽系アプリにも適用される。映画館や音楽ライブ会場のような臨場感を手軽に味わえた。

筆者はこれまで、いくつかのドルビーアトモス対応スマホ、タブレットを視聴してきたが、Xperia 1ほど活きたサラウンドを満喫できるモバイル端末に出会ったことがない。まさしく映画館で聴いているようなドルビーアトモスが、ついにスマホでも再現できるようになった。サウンドバーやサラウンドアンプで楽しむドルビーアトモスにも注目が集まりそうだ。

ハイレゾ再生の実力はDACアンプとの組み合わせで引き出せる

続いて、有線接続のイヤホンでハイレゾを再生してみた。Xperia XZ2以来省かれている3.5mmアナログイヤホン出力は、Xperia 1にも搭載されなかった。今回の貸し出し機には、付属するはずの純正USB Type-C/3.5mmアナログイヤホンジャック変換アダプターがなかったので、筆者の手もとにあった一般的なUSB Type-Cからの変換アダプターを使って試聴した。

TWS Plusの効果を確認

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