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<山本敦のAV進化論 第162回>

スマホ連携を徹底強化した“時短”全録レコーダー。東芝「レグザタイムシフトマシン」を試す

公開日 2018/06/28 13:24 山本 敦
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初期設定はとても簡単。レコーダーの「ネットワーク設定」から「スマホ優先モード」を選択しておく。ここで「本機優先モード」を選んでいたとしても、録画した番組単位であとからスマホ持ち出し番組を作成することも可能だ。続いてスマホにDiXiM Playをインストールする。アプリはiOSとAndroidの両プラットフォームに対応している。レコーダーとスマホを同じルーターに接続した状態でアプリを起動すれば、画面下のメニューリストから「サーバー」をタップすると「DBR-M4008」がアイコンと一緒に表示されるので、これを選択すると「スマホdeレグザ」のメニューが表示される。

レグザリンク設定から、タイムシフトマシン録画の設定を「スマホ優先モード」と「本機優先モード」を選択できる

レコーダーとスマホを同じルーターに接続してDiXiM Playアプリを立ち上げると「サーバー」一覧に対応するレコーダーが並んでくる

なお宅外からレコーダーにアクセスしてチューナーで受信中の生放送番組を視聴したり、キャッシュ録画の番組を含む録画コンテンツをスマホで視聴する「リモート視聴」の機能もDiXiM Playアプリから「スマホdeレグザ」を起動して見ることになる。アプリの「設定」から「リモートアクセス」を有効にしてペアリングを済ませておこう。リモートアクセスの画質設定も低・標準・高の3段階から選択できる。

Android版のDiXiM Playからスマホdeレグザを表示。メニューの内容や構造はiOS版と一緒

レコーダーのチューナーで受信中の映像もスマホに飛ばして見られる


スマホアプリ版の過去番組表。番組を選択してテレビで見るか、スマホに飛ばして見るかが選択できる

今回はiPhone XにDiXiM Playアプリを入れて「スマホdeレグザ」を試してみたが、過去番組の視聴や番組表からの未来番組予約などアプリの操作は非常にスムーズにできた。特に後者はわざわざテレビを起動するよりもスマホで操作する方が当たり前に感じられるほどだ。放送中番組視聴や通常録画番組の視聴、ランキング予約に録画予約一覧の確認など基本メニューがすべて揃っている。録画番組を選択して視聴をスタートするとDiXiM Playのプレーヤー画面に遷移する。

番組の再生を始めるとDiXiM Playのプレーヤーが立ち上がる


■これぞ時短の極み。早見再生機能が充実

録画投入の際には人物検索の機能が便利だ。KADOKAWAのデータ協力による幅広い人物リストにひも付いた未来/過去番組が素速く検索できて、未来番組は予約の投入までスムーズに行える。

膨大な過去番組と未来番組の中から人物検索を行うと、ヒットしたタイトルのリストが並ぶ

検索からヒットした番組を再生する時に、スマホの画面から視聴するスクリーンを「TV」と「スマホ」からシームレスに選べる。テレビで見る場合は通常再生から「らく見」「らく早見」「飛ばし見」の順に、自動スキップ再生から倍速再生をかけあわせた各種の時短再生まで各コースが並ぶ。スマホ再生を選んだ場合はコースが通常再生と「早見」の2種類に限定されるが、これはスマホ配信の場合はCM付きの早見再生までしか放送局がルールとして認めていないためだ。

スマホdeレグザの番組説明の画面。スマホ視聴の場合は通常視聴、または早見再生の2種類のみ選べる

スマホ再生時の早見再生は1.25/1.5倍を用意する

録画番組を宅内のWi-Fiを介しながらスマホを使って視聴する場合はチャプターマークが引き継がれ、10秒戻し/30秒スキップや1.25倍/1.5倍速の早見再生も使える。筆者は動画を早送りしながら見る倍速再生は苦手なのだが、効率よく時間を節約しながらニュース番組を見たい時には役に立ちそうだ。ほかには通常・過去番組も含めて、字幕が付く番組はスマホで視聴するときにも字幕が表示される。

スマホ再生時にも字幕付の番組は字幕のON/OFFが切り替えられる


宅内視聴の場合はチャプター情報も引き継ぐ

「スマホdeレグザ」の機能として秀逸に感じたのはテレビのリモコン。東芝はレグザブルーレイの頃からレコーダーやテレビのハードリモコンを「RZコマンダー」などスマホアプリに移植して変わらない操作性を実現するのが上手だった。今回「スマホdeレグザ」によってこれが復活して、さらにブラッシュアップされていた。機能/操作/再生/選局/電源のタブを切り替えながら、ハードリモコンの全ての機能に素速くアクセスできる。通信環境にも依存するところはあるものの、筆者が自宅で試した限りでは操作の反応は上々だった。

付属するハードリモコンと同じ使い勝手を実現した「スマホdeレグザ」機能で、レコーダーのリモコン操作がレスポンス良くできる

■便利な「スマホ持ち出し」をマスターする

DBR-M4008で録画したテレビ番組を宅外で楽しむ時短視聴の方法は大きくふた通りある。ひとつはスマホのメモリーに保存する「持ち出し」機能だ。コンテンツをスマホにダビングしてしまうので、言うまでもなく視聴に関わる通信費用がかからないし、電波が不安定な場所でも楽しめるのがメリットだ。

過去番組から気に入ったタイトルをスマホへ持ち出し。転送時間、スマホのストレージの空き容量は求められる

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