ラズパイと合わせても1万円以下

スマートスピーカーは自作できる! 3千円で買える「Google AIY Voice Kit」レビュー

海上 忍

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2017年12月27日

冊子には作業ステップごとに写真が掲載されているため、迷う箇所はほとんどない。スピーカーやマイクの配線はソケットを差し込むだけ、マイク基板は両面テープで固定しろと書かれているが、素材が段ボールなだけに細かいことを気にしてはいけない。

組み立てはかなり簡単、ドライバーなしで作業できる

スペーサーは2本しか付属していないため、GPIO側はスペーサーなしとなる

ただし、慌てて組み立てるとRaspberry Piが浮き上がってしまい、なんとも不格好な仕上がりになってしまうため、段ボールにはしっかり折り目をつけたほうがいい。

Raspberry Piは段ボールの上に載せるだけ、絶縁フィルムなど一切ない潔さだ

システムソフトウェアには、ARM向けLinuxディストリビューションのカスタマイズ版を利用する。キットに付属する拡張ボードのドライバが収録されており、イメージファイルをmicroSDカードに書き込めば起動の準備は完了だ。

その後、ディスプレイにHDMIケーブルでつなぎ、USBキーボード/マウスをRaspberry Piに接続してセットアップを続行することになるが、筆者はSSHでリモートログインして作業することにした。

UNIX/Linuxの話になるので具体的な手順は省略するが、最初はEthernetで接続してWi-Fiのセットアップを済ませ(wpa_supplicant.confの編集)、Google AssistantおよびGoogle Assistant SDK for Pythonの更新を行った。このあたり、マニュアルなしに作業を進められるくらいUNIX/Linuxに習熟していないと厳しいかもしれない。

なお、AIYプロジェクトが配布するOSイメージには、Voice Kitの動作に必要なAPIやサンプルスクリプト一式がプリインストールされているが、これを試すにはGoogle Cloud PlatformのWEBサイトに(ダミーの)開発プロジェクトを用意し、作成した「OAuth client ID」をRaspberry Piにダウンロードしなければならない。

Googleのサイトでダミーの開発プロジェクトを作成し、Googleアシスタントのアクセス許可を与える必要がある

Googleアカウントのアクティビティコントロールで4項目(ウェブとアプリのアクティビティ、ロケーション履歴、端末情報、音声アクティビティ)を有効にしておく必要もある。付属の冊子でも作業手順を具体的に説明してはいるが、Linuxが初めてでクラウド系の開発も未経験という向きには相当にハードルが高い作業だろう。

自作の「OK, Google」が動いた!

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