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驚異の注目ブランド上陸。そのサウンドに迫る

オーディオアースの革命か? Telos Audio Design「Grounding Noise Reducer」レビュー

公開日 2017/02/20 12:15 岩井 喬
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まずパワーアンプ単体をGNRに繋いだ時のサウンドは、音場のクリアさが増し、ヴァイオリンが躍動感たっぷりと浮き立つ。ピアノのプレイニュアンスも細やかで、ハーモニクスもより明確に掴めるようになった。特に低音部の響きのリアルさが際立ち、空間性の高いサウンドに進化している。続いてプリアンプにもGNRを繋いだ状態では、パワーアンプ単体の時より変化率が大きく、ヴァイオリンの存在感が一気に向上し、キレ良く伸びやかで、余韻も美しく響く。音場の大きさも生々しい自然な広がりを持ち、ピアノの余韻もていねいさが増す。アタックのクリアさも申し分なく、S/N良くリアルな音像として描かれる。低域の厚みも逞しく、リッチなテイストながら制動性も高い。さまざまな楽器の余韻が溶け込むハーモニーの分解能も高く、響きの豊潤さに耳を奪われる。ヴァイオリンとピアノとの距離感も自然に掴める生々しいサウンドだ。

そしてSACDプレーヤーもGNRを繋いだ場合は、さらにS/Nが増し、音場のざわつき感がなくなる。全体的に静寂さの表現が向上しているようだ。低域のグリップはより深いところまで追随し、ヴァイオリンの弦のハリも抑揚豊かに表現。ピアノのアタックもよりリアルな重みを伴い立体的に描かれる。スピーカーの存在感がなくなり、自然に音が放たれているイメージで、S/Nの向上によってボリュームをかなり上げても全くうるさくならない。非常にシームレスなサウンドだ。

Grounding Noise Reducerの内部。向かってセンターにあるのがCPUによるノイズ演算モジュールで、ここで接続した機器への基準電圧を生成。左右にあるデバイスに円形に配置されたLEDを光らせることで、おのおのの機器からのノイズエネルギーを放出する仕組みとなっている。天板にはアクリルのパネルを用いているが、これもGNR内に滞留するノイズを外へ放出するための工夫となっている

GNRは合計で6つのコンポーネントを繋ぐことができるが、今回の試聴でアースループを起こすようなことはなく、純粋に繋いだ分だけ音質も改善されることが分かった。その後、USB-DAC(ラックスマンDA‐06)やフォノイコライザー+ADプレーヤー(アキュフェーズC‐37+テクニクスSL‐1200GAE)も繋いでみたが、いずれもS/Nが数段向上し、音場の自然な広がりや奥行き、楽器の音離れ良い立体的な描写を実現。GNRに繋ぐ機器が増えることでのデメリットは一切感じなかった。ハイレゾ音源やレコードに記録された微細な情報も、端正に拾い上げる、最良のリアルで有機的なサウンドを実現するためには、GNRが作り出す理想的なアース環境が必要不可欠なことを実感させられた次第だ。

GNRへの接続にはテロス製のケーブルも用意。写真はYラグタイプのもので、アース端子のある機器へ使用する

Yラグ-RCA端子のケーブルで、アース端子のない機器でも容易に接続可能。なお、接続の際は入力端子への接続を推奨。オプションでXLRタイプも用意される

特に集合住宅などにお住まいの方であれば理想的な接地アースを望むのは非常に困難なことであり、GNRはその難しい課題を一気に解決してくれるだろう。テロスはこのGNRに用いた技術をベースとした電源タップを開発しているとの情報もあり、今後発表される新製品にも非常に期待が持てる。オーディオの世界に新たな潮流を生み出すテロスの躍進を願ってやまない。

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