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<山本敦のAV進化論 第115回>

パナソニック新DIGAは音楽サーバーとしてどれだけ “使える” か?

2016/11/16 山本敦
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宅内にWi-Fiルーターを置き、Wi-FiやBluetooth接続に対応するワイヤレススピーカーのほか、音楽ファイルを保存するストレージとしてNASを準備する。あとはスマホにDLNA対応音楽プレーヤーアプリをインストールすれば、宅内にワイヤレスで音楽再生が楽しめる環境をつくることができる。

DIGA「DMR-BRZ1020」はこのうち、NASの役割を果たしてくれるミュージックサーバーだ。録画機として購入したBDレコーダーがミュージックサーバーとしても使えるのであれば、ぜひチャレンジしてみたいという方も多いだろう。

■DIGAをミュージックサーバーとして活用するための3つのテクニック

DMR-BRZ1020をミュージックサーバーとして使いこなすためのテクニックは大きく3つある。まずは新機能のCDリッピングだ。パソコンのドライブを使って音楽CDから楽曲をリッピングするのと同じ要領で簡単にCDの音源を音楽ファイルとしてデータ化して保存ができる。

操作も非常に簡単で、ドライブにCDをセットするとCDリッピングのメニューが自動で立ち上がり、HDDへの取り込みを確認するメッセージが表示される。あとは手順に従って作業を行うだけだ。

HDDへの取り込みを選択。取り込みは60分前後のアルバムで、だいたい10分前後かかった

ファイルの保存形式は44.1kHz/16bitのFLACに固定されている。筆者も何枚かCDを取り込んでみたが、約60分のCDがだいたい10分前後でリッピングできた。

1TBのHDDならCD約1,100枚ぶん保存できるようだが、DIGAの本来の機能であるテレビ録画にも使うことを考えれば、CDリッピングのために使える領域は自ずと限られる。

むしろ“DIGAはミュージックサーバーがメイン”というふうに使い倒す計画を立てているなら、HDDの容量が2TBと倍になるDMR-UBZ2020にも同じCDリッピングの機能が付いているので、最初からこちらを選ぶことも検討したい。

楽曲をCDから取り込む際にはグレースノートのミュージックIDを参照しながら、CDに収録されている楽曲のタイトルやアーティスト情報、カバーアートもサーバーから一緒に引っ張ってくる。後々検索性が高くなるし、カバーアートも見栄えがするので嬉しい機能だ。

グレースノートの音楽DBから引っ張ってきた曲情報をもとに、取り込んだ楽曲はアルバムやアーティストの区分に仕分けられる

楽曲タイトルやカバーアートも自動で取得。シンプルだが使いやすくできたGUIだ

DIGA単体でのプレイリスト作成も行える。なおCDリッピング機能は番組録画中には使えないし、逆にCD取り込みを行っている最中には録画が実行されないことは覚えておきたい。録画が不要な時間を活用し、CDリッピングをまめに済ませておくようにしたい。

ディーガ単体でプレイリストの作成も楽しめる

■PCからネットワークで音源をコピー/e-onkyoからハイレゾ音源自動ダウンロード

DIGAをミュージックサーバーとして活用する2つめの機能は、パソコンの中に保存した音源をホームネットワーク経由でDIGAに保存する方法だ。

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