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使い勝手や音質をチェック

【レビュー】ついに日本でスタートしたSpotify。世界最大手サービスの実力とは?

2016/09/29 編集部:風間雄介
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マルチデバイスでの使い勝手は非常に快適だ。再生デバイスを瞬時に切り替えることができ、デスクトップアプリや複数のスマホ、タブレットなどをシームレスに行き来できる。このスムーズな使い勝手は大きな魅力だ。

たとえば再生の主体をPCにして、スマホアプリで操作すると、スマホをリモコンのように使える。もちろんその逆も可能で、デスクトップアプリの広い画面で再生楽曲を選び、スマホに接続したイヤホンで再生するなどといったことも可能だ。また注目したいのは、再生デバイスを切り替えると瞬時にほかの機器がコントロールできる状態になることだ。どの機器が再生の主体かを特に気にせずに使うことができるのだ。

複数のデバイスから再生の主体を瞬時に切り替えられる

またSpotify Connectという機能も用意。対応のオーディオ機器やテレビ、PlayStationなどで音楽を再生する機能だ。海外では対応オーディオ機器が多数発売されており、日本でも今後、続々と発売されるはず。スマホのアプリをリモコンとして使い、こういった機器で再生することができれば、さらに使い勝手は高まるだろう。

スマホアプリの使い勝手やインターフェースも秀逸

おそらく多くの方にとって使用頻度が最も高いであろう、スマホアプリの使い勝手は秀逸だ。非常に多機能なのだがメニュー構造がよく整理されており、操作に迷うことが少ない。

クロスフェードの秒数やイコライザーなど、スマホアプリは非常に多機能だ

スマホアプリの基本メニュー構造が「ホーム」「検索」「MY MUSIC」の3つということは先述した。ホームには最近再生した項目、おすすめ楽曲、おすすめプレイリスト、人気プレイリストなどが表示される。

チャートではグローバルはもちろん、各国のチャートも見られて興味深い

ジャンルや気分によって楽曲を選択することもできる

それに対してMY MUSICからは、自分が登録したプレイリストや楽曲、アルバム、アーティストなどが再生できる。

つまり、ある程度ゆるい気持ちで音楽を聴きたいというときは「ホーム」を、決め打ちで「この楽曲を聴きたい」というものがあればMY MUSICを選べばよい。

楽曲のサブメニューからシェアやプレイリスト追加など様々な機能に飛べる

非常に高い検索精度

またこれはスマホアプリに限ったことではないが、検索機能の精度も素晴らしい。語句を途中まで入れ、それが含まれる検索結果を表示するインクリメンタルサーチが利用できるのはもちろん、たとえば「STROKES」のRとLを間違えて「STLOKES」と入力しても、しっかりと検索結果にTHE STROKESが表示される。もちろんカタカナの「ストロークス」でもOKだ。

STROKESをわざとSTLOKESと間違えて検索してもしっかり正しい結果が表示される

もちろんカタカナで「ストロークス」と入力してもOKだ

ちなみに筆者は最近Apple Musicに入り直したのだが、「STLOKES」と入力しても、「ストロークス」と入力しても検索結果が表示されない。これに比べると、Spotifyの「痒いところに手が届く」親切な仕様が格別に光って見える。

ただし、たとえば「カラヤン」と検索しても表示されず「KARAJAN」と入れると表示されるなど、クラシックなどについてはまだデータベースが整備しきれていないようだ。

次ページ豊富な楽曲ラインナップ、充実のソーシャル機能

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