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ケーブルブランドの雄が待望のイヤホン参入

SUPRA初のイヤホン「NiTRO」レビュー。独自ケーブルや特許技術搭載リモコンマイク採用

2015/11/30 高橋 敦
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オーディオ&AVカテゴリーにおいて高品位ケーブルを手がけ、多くのマニアに支持されてきたSUPRA。同社が5年の開発期間を経て完成させた初のイヤホン「NiTRO」が、今年ついに日本上陸を果たした。登場以来、ヘッドホンファンの間でも注目が集まっている本機を高橋敦氏がレビューする。

SUPRA「NiTRO」 ¥15,000(税抜) 

ケーブルの雄「SUPRA」がついにイヤホンに参入

あの「SUPRA」からイヤホンが登場した! とは言っても、ポータブルオーディオファンには、まだSUPRAはそれほどなじみのない名前かもしれない。しかしこのの言い回しからも伝わったかと思うが、オーディオファンの間では、その名の認知度はとても高い。

SUPRAはスウェーデンJENVING社によるオーディオケーブルブランドで、ピュアオーディオやAVの分野では定番のひとつになっている。「Classic」シリーズのハイC/Pスピーカーケーブルや、HDMIケーブルなどは特に人気が高い。

そもそもケーブルブランドである同社が、ケーブル開発の技術も活かしつつ新たに立ち上げたイヤホンブランドが「SOUND BY SWEDEN」だ。そしてその日本進出第1弾となるのが、今回取り上げる「NiTRO(ナイトロ)」。1万5000円前後という激戦区への投入となる。なお、同ブランドのイヤホンは本国スウェーデンではすでに高い人気を得ているとのこと。

NiTRO(ブラック)

届けられたサンプルを開封すると、パッケージはラバーのようなマットな質感のブラックのボックス。落ち着いた高級感がある。付属品でまず目立つのが、充実したイヤーピース。一般的な形状のシリコンのサイズ違いに加えて、トリプルフランジ、そして低反発フォームタイプも付属する。カーボン風の柄のキャリングケースも同梱されている。サイズはお財布程度で、鞄の中での収まりも十分にはよさそうだし、「セミハード」くらいの感触で保護力も高そうだ。

独特のデザインが採用された高級感のあるパッケージ

セミハードケースも付属する


軍用水準のチタン、アルミ、カーボーンを組み合わせたハイブリッド構成

さてイヤホン本体はとてもシンプルなデザインだが、フェースプレートの質感とそこにあしらわれたロゴマークがアクセントになっている。全体のベーシックカラーはマットな質感のブラック。お気付きだろうが、先ほどのパッケージボックスはこの本体の色と質感に合わせてあるようだ。

パッケージを開けたところ

全7種類ものイヤーピースを同梱

筐体はチタン、アルミ、カーボンを組み合わせたハイブリット構成を採用しており、ハウジング背面のフェースプレート部分にもカーボンが用いられている。搭載するドライバーは、ネオジウムマグネットを採用したオリジナルの9mmダイナミック型だ。

ちなみに本機はスウェーデン空軍が認めるマテリアルサプライヤーから高い水準の素材供給を受けており、スウェーデン軍のMIL規格に耐えうるスペックを有しているとのこと。SUPRA自体がスウェーデン空軍にケーブルなどを提供しているサプライヤーであるため、こうした素材の確保や作り込みが可能となっているのだ。この辺りはミリタリー好きにも刺さるポイントだろう。

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