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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第131回】残暑のS/N向上プラン!風鈴からクーラーまで、静かさと快適さのベストバランスを探る

公開日 2015/08/14 12:08 高橋 敦
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■残された問題は…ノートPCの冷却ファン

ということで部屋の空調についてはそれでよしとして、しかしデスクトップオーディオには他にも夏の騒音源がある。ノートPCの冷却ファンだ。

例えば僕が使用しているMacBook Air 2011年モデルだと、冷却ファンは周囲の環境がどうであれ常に毎分2000回転ほどで回っているのだが、その回転数ならその音が気になることはない。

しかし今回落ち着いた「室温28℃/湿度40%」という状態だと、音楽を再生しながらこんな感じでテキストを入力しているだけでその回転数が4000に達することもある。ノートPC内蔵の冷却ファンは小型なので回転数を高くしないと風量を確保できないのだ。回転数が高いと騒音が大きくなるだけでなく騒音の周波数が高くなるので実に耳障り。なおここまでの計測では、空調の騒音に焦点を絞るためにMacBook Airはスリープさせてあった。

ファン回転数等を取得&表示するユーティリティアプリで確認

ということで僕は「大口径低回転の静かなファンで筐体を外部から冷やすことで放熱を補助し、うるさい内蔵小口径ファンの回転数をできるだけ下げる」という手段を使っている。MacBook Airはアルミ筐体自体が放熱を補助しているのでこういった方法も有効なはずだ。

PCケース冷却用の静音12cmファンをUSB電源を昇圧するアダプター経由で駆動し、キーボードを打ちやすくするために持ち上げてある筐体の下に風を送り込んでいる

ここまでしても内蔵ファンの回転数を完全に抑え込むことはできないが、ある程度の効果は実感できている。加えて「パームレストが熱くて不快…」問題も軽減できるのもポイントだ。

ということで今回は「残暑のS/N向上プラン」として様々な空調?をオーディオ的な観点から検討してみた。結局「扇風機とエアコン」という当たり前すぎる結論に落ち着いたのだが、さすが扇風機、さすがエアコンと言うべきだろう。なお「エアコンの動作による住居全体の電力消費の変動がオーディオにもたらす影響」とかには僕は踏み込みたくないので、気になる方は各自で考察したり確認したりしてみてほしい。

高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。


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