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<短期集中連載第2回>

AVオンチのデジタルライターが挑戦!低予算ホームシアターを構築する − スクリーン編

公開日 2015/08/05 10:29 コヤマタカヒロ
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実際に80インチスクリーンを置いてみよう

この間、何度も何度もメジャーを片手に部屋の中を行ったり来たりした。しかし、頭の中と図面だけで考えていても答えは出ない。そこで、エプソンさんから製品をお借りして、実際に80インチスクリーンをおいて見ることにした。

お借りしたのはEH-TW5200と80インチスクリーンのセットだ。セットのスクリーンは床にセットしたスタンドに引っかけるタイプだ。

エプソンの“dreamio”「EH-TW5200」。単体で実勢価格8万1580円、80インチのスクリーンセットで9万2120円

スタンドを開き、スクリーンを取り付けてみるとその大きさに圧倒された。普段使いのテレビが42インチだっただけに、80インチは十分に大きいと感じた。EH-TW5200も非常に明るく、シーリングライトを点けた状態でもクッキリと画面が見られた。これなら、照明を暗くすれば迫力の映像が楽しめるだろう。簡易的な設置ではあったが、自室ホームシアターの完成した姿をさらに期待することとなった。

セットに付いてくる80インチのモバイルスクリーン。折りたたむと確かに持ち運べるサイズになる

スクリーンを広げたところ。42型の液晶テレビと比べても圧倒的な大画面だ

80インチなら天井からスクリーンを下ろす形で設置できるのもプラスポイントだ。ただしこの場合、スクリーンの値段は非常に高くなる。アマゾンなどで販売されている低価格なスクリーンでも電動タイプとなると最低でも5万円はする。国産メーカーの信頼性の高い製品だと10万円以上もザラだ。

そして電動タイプのもう一つの欠点が、設置する天井への補強が必要になる可能性があることだ。電動型はモーターを内蔵するため、スクリーンそのものが重い。補強しない場合、設置時点では問題がなくても、何度も出し入れすることにより、突然落下するというリスクもあるという。補強する場合、この補強コストもばかにならないのだ。

テストなので「EH-TW5200」も適当な位置に置いただけだが、簡単に設定でき、明るい画面を映し出すことができた

ゲーム用に使っている42インチテレビはすでに7年前の古い製品。このテレビのために天井設置という選択肢を選んでいいのかは、すぐに答えを出すことができなかった。

野村ケンジ氏は「とにかく大画面を優先せよ」と言った

選ぶべきスクリーン。そして、画面の方に気をとられていて後回しになっているスピーカー方面について、個人的にもお世話になっているAVライターの野村ケンジ氏に相談してみた。

AVライターの野村ケンジ氏。6畳ホームシアターを実践されており、すでに4Kのシアターシステムを導入しているという

まず、野村氏に前述の通りで、スクリーンサイズと設置について悩んでいることを伝えると次のように返ってきた。

「スクリーンはとにかく大きい方がいいよ。100インチが付けられるなら100にした方がいい。音は後でなんとでもなるけど、スクリーンの大きさは最初に決めたサイズ以上にはならないからね。あとは壁に設置するなら電動の必要はないんじゃないかな。そんなに上げ下げしないだろうしね」

ちなみにスクリーンを買うときは、型落ちではなくできるだけエントリーモデルだとしても、最新型がいいとのこと。その方が明るく映せるという。もうひとつの音方面に関しては、まずはサブウーファーを追加するのがおすすめだという。

「音に関しては、ハリウッド映画とかを見るなら、2.0からスタートして、2.1、4.1、5.1と増やしていくといい。ただし、ライブ映像とか音楽コンテンツが多いなら、サブウーファーなしで2.0、4.0と増強していくのもありだね」(野村氏)

つまり、プロジェクター、スクリーンに合わせて、サブウーファーも購入する必要があるようだ。そして数週間、アマゾンやヨドバシドットコム、その他スクリーンメーカーのオンラインストアなどを見比べて、悩み続けた。スクリーンのサイズと設置位置に対する答はなかなか出なかった。そして、ついにスクリーンが届いた。

不在時に届いた長いスクリーンの箱。突然届いたので奥さんに怒られた

次回、スクリーンをはじめ、その他アイテムの取り付け、設定を行う予定だ。

(コヤマタカヒロ)

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