映像調整メニューも進化

<新開発RGB-LEDで明るさ向上>オプトマ新旗艦DLPプロジェクター「HD92」視聴レビュー

林 正儀

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2015年07月23日
オプトマから登場した新フラグシップDLPプロジェクター「HD92(関連ニュース)」。新開発のLED光源を採用することで、輝度を従来の1,200ルーメンから1,500ルーメンに向上させて進化した本機を、林正儀がレビューする。

HD92

■新開発RGB-LED光源で、明るさが向上した旗艦モデル

ここで紹介する「HD92」は、従来モデル「HD90」に代わるオプトマの新たな旗艦DLPプロジェクター。従来機種のHD90は、国内では昨年12月に販売開始したばかりだったため、僅か4ヵ月でのチェンジとなった。「意外」というのが正直なところだが、それには理由があった。HD92は、オプトマフラグシップの特徴である、RGB-LEDの光源をすべて取りかえ、輝度を1,200ルーメンから1,500ルーメンに引き上げた。加えて心臓部の「ピュアエンジン(映像エンジン)」を大きく進化させている。これが2大変更点で、その開発タイミングと商品戦略からこの時期での交代となったのだろう。

HD92がカバーする色域

改めてHD92を観察しよう。筐体サイズや基本デザインはHD90そのままである。5群11枚の高性能EDレンズも継承。だがフロントに配置された赤いリング部がより精悍な印象を与え、視聴意欲がかきたてられる。

従来モデルHD90(左)と、基本的な筐体サイズやデザインは一緒


HD92はデザイン的なアクセントとして、フロントに赤いリング部を配置している
スペック面では「コントラスト比5万対1を保ったまま、より明るく鮮やか」にというイメージだが、使用ランプは反対に147Wから131Wへと下がり、効率をアップさせている。

また、操作してすぐ気づくのは、OSDメニューの日本語表示が「参照」→「リファレンス」など、わかりやすい表現になったことだ。続いて画像調整メニューについては、LED光源とエンジンが進化したことによるHD90とのデフォルト値の違いも気になるところだ。実際に触ってみると、HD92では「ウルトラディテール」「スーパーピュアモーション」「ピュアカラー」が軒並み進化している。HD90ではユーザー調整メニューが無かった「ウルトラディテール」が、HD92では0〜150%まで10%刻みで15段階の調整ができるようになった。

また「ダイナミックブラック」は、LEDの出力を調整して画面全体のコントラスを最適に保つものだが(1、2、3および50〜100%出力固定がある)、絞りとLEDの出力幅を組合せ、格段に陰影表現が向上している。ほかにも様々なデータが開放されており、ユーザーには嬉しいところだ。

HD92の背面端子部

こうした調整メニューの進化は「シネマ」「フィルム」「リファレンス」など、実際に映像を投写した際のディスプレイモードに反映される。中でも一番変わったのが、デジタルシネマを意識したという「シネマモード」だ。これはオプトマ推奨でダイナミックブラックは1。カラーガンマがDLP-Cからネイティブの設定となり、ガンマも「フィルム」から「ビデオ」に変わっていた。第一印象はかなりビビットな表現で、おさえめな「フィルムモード(ダイナミックブラック2)」とは好対象である。

HD90よりさらに光パワーに溢れ、輝度に余裕があるHD92

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