デノン「RCD-N9」で検証

【ガイド】ミスチル最新作『REFLECTION』のハイレゾをかんたん・高音質で聴く方法

編集部:小澤貴信
2015年06月08日
Mr.Childrenの最新アルバム『REFLECTION』は、その限定版「Naked」にハイレゾ音源を収録したUSBメモリーが同梱されたことも大きな話題になっています。今回の記事では、「ハイレゾってどうやって聴けばいいの?」と疑問に感じている方に、デノンのシステムオーディオ「RCD-N9」を使って、このハイレゾ収録USBメモリーを簡単かつ良い音で聴く方法を紹介します。

『REFLECTION{Naked}』に同梱されているハイレゾ音源収録USBメモリーを、今回はデノンのシステムオーディオ「RCD-N9」で聴いてみた

■ミスチルの最新作が96kHz/24bitのハイレゾで聴ける!

Mr.Childrenの2年7ヶ月ぶりとなる最新アルバム『REFLECTION』が6月4日に発売されました(関連ニュース)。本作は通常版CD『REFLECTION{Drip}』と共に、ハイレゾ音源23曲(96kHz/24bit WAV)を収録したUSBメモリーを同梱した『REFLECTION{Naked}』が発売されたことも大きな話題を呼んでいます。実際、この限定版の{Naked}は初日でほぼ完売してしまったそうです。

『REFLECTION{Naked}』(完全限定生産版 CD+DVD+USB)

“ハイレゾ”という言葉をこの『REFLECTION{Naked}』で初めて知った、という方もいらっしゃるかもしれません。「初めて買ったハイレゾ音源が『REFLECTION{Naked}』だという方も中にはいらっしゃるでしょう。

ボックスを開けると、CD、ブックレット、ハードカバーの写真集と共に、ハイレゾ音源が収録されたUSBメモリーが同梱されている(写真左)

■ハイレゾなら「スタジオで録音したそのままの音」が聴ける

ハイレゾとは「ハイレゾリューション」の略であり、“高解像度”を意味する言葉です。ハイレゾ音源とは何か、ごく単純に言ってしまえば「通常のCDよりたくさんの情報量が入った音の良い音源」ということです(より詳しく知りたいかたはこちらのページへ)。それではなぜ、Mr.Childrenをはじめとする多くのアーティストがハイレゾ音源をリリースしているのでしょうか。それは「スタジオで録音したそのままの音を伝えることができるから」です。

現在スタジオで録音されているマスター音源のスペックは、CDよりもずっと上位のものです。CDの規格が作られたのは30年以上前ですが、その間にデジタル録音技術はさらに進化して、今ではCDよりもっと大きな器でレコーディングが行われているのです。しかしマスター音源のままではCDには収録できないので、情報を間引いてCDに音源を収めています。ハイレゾ音源のメリットは「より高い音域まで収録できる」「音の強弱がより繊細に表現できる」などいろいろありますが、それは要するに「レコーディングしたそのままの音を、家庭で聴くことができる」ということです。

ハイレゾ音源が収録されたUSBメモリー。96kHz/24bit WAVにて全21曲を収録。同一音源がMP3でも収録されている


金属のキャップ側がUSBメモリーになっている

前置きが長くなりましたが、大好きなミュージシャンの音楽を、スタジオで鳴っていた音に限りなく近い形で聴くことができたら、ファンにとってこれほど素敵なことはないでしょう。だからこそ、『REFLECTION{Naked}』を幸運にも購入できたファンのみなさんには、ぜひハイレゾも聴いていただきたいのです。

■デノン「RCD-N9」でハイレゾUSBメモリーを再生

それではハイレゾ音源はどうやって聴けばいいのでしょうか? ハイレゾ音源の聴き方には様々な方法があります。パソコンとUSB-DACを使う、ネットワークオーディオプレーヤーを使う、ハイレゾ対応ポータブルプレーヤーとヘッドホンで楽しむ……。それぞれに特長と魅力があります。今回はその中でもシンプルで手軽に、かつ良い音で『REFLECTION{Naked}』のUSBメモリーを聴けるシステムとして、デノンのネットワークCDレシーバー「RCD-N9」を使いました。

デノン“Ceol N9”「RCD-N9」¥OPEN(市場想定価格46,000円前後)


RCD-N9はCDの再生だけでなく、ネットワーク経由でのデジタルファイルの再生から、Bluetoothを使ったワイヤレス再生まで、様々な音楽再生に対応したオーディオシステムです。アンプを内蔵するので、セットアップはスピーカーをつなげるだけ。スピーカーは専用モデル「SC-N9」も用意されていますし、自分の好みのスピーカーを組み合わせることもできます。

「RCD-N9」を同シリーズのスピーカーシステム「SC-N9」(14,000円前後・ペア)と組み合わせて試聴した

そしてRCD-N9は本体前面にUSB端子を備えていて、ここにハイレゾ音源が入ったUSBメモリーを挿すだけで、ハイレゾが再生できる機能を持っているのです。今回の『REFLECTION{Naked}』のようなハイレゾUSBメモリーを再生するのに適したモデルと言えるでしょう。

■USBメモリーを挿すだけでハイレゾが聴ける

それではRCD-N9でハイレゾUSBメモリーを再生する方法を紹介します。方法といっても、手順はいたって簡単です。まずはUSBメモリーを本体のUSB端子に接続します。そして入力は「iPod/USB」を選択。「読み込み中」の表示が出ますが、しばらくすると本体のディスプレイに「96kHz/24bit」と「MP3」という2つのフォルダが表示されます。もちろんハイレゾは「96kHz/24bit」なのでこちらを選んで「ENTER」ボタンを押します。すると曲名が1曲目から表示されますので、もう一度「ENTER」を押します。たったこれだけで、ハイレゾ再生が開始できます。

ハイレゾUSBメモリーの再生手順。(2)入力を「iPod/USB」に切り替えてUSBメモリーを挿す

(2)USBメモリーの読み込みが自動的に開始される


(3)「96kHz/24bit」と「MP3」の2つのファイルが表示されるので、リモコンのキーで前者を選択

(4)リモコンの「Enter」キーを押せば再生が開始される

ハイレゾ音源と聴くと、再生するのが難しそうと感じる方も多いでしょう。しかし本機ならば、USBメモリーを本体に挿して数回リモコンのボタンを押すだけです。パソコンにコピーをしたり、なにか特別な再生ソフトを立ち上げたりする手順も必要ありません。

■『REFLECTION』をハイレゾとCDで聴き比べてみる

ハイレゾを聴くことができるオーディオを選ぶ点で、とても重要なポイントがあります。「ハイレゾを再生できる機能を搭載している」ことは当然なのですが、さらに「ハイレゾ音源の繊細な情報をしっかり再現できること」はとても大事です。CDにも十分にたくさんの情報量が収録されていますが、ハイレゾはそこに入りきらなかった繊細な情報も含んでいます。こうした情報がスタジオの空気感やアーティストの演奏の生々しいニュアンスを伝えてくれるのですが、これらを再現するためには、しっかりとした再生能力を持つ「音の良いオーディオ」が必要となるのです。

試聴は筆者の自宅環境で行った。スピーカーはスピーカースタンドに載せて試聴した

実際に『REFLECTION{Naked}』のCDとハイレゾの音も聴き比べてみました。その差は想像以上です。CDももちろん良い音なのですが、ハイレゾを聴いた後だと、極端な言い方をすればちょっと「曇って」聞こえます。桜井さんの声も、ハイレゾは明らかに生々しく、細かい息づかいまで聞こえてくるようです。アコースティックギターの響きは豊かで、余韻は音の消え入り際まで自然に聴こえます。ハイレゾ音源にはとても繊細な情報が含まれているので、いつもより音量を大きめにして聴くと、その差が歴然としていることがさらにはっきりわかるでしょう。

RCD-N9はもちろんCD再生も可能だ

■手軽かつ良い音でハイレゾを楽しめる

Mr.Childrenという日本を代表するアーティストが、最新作をハイレゾでリリースしたということには大きな意味があります。多くのファンに向けて「もっと良い音で、スタジオで録音したありのままの音を聴いてもらいたい」というメッセージが、そこには含まれているはずです。ファンとしても、Mr.Childrenのより「Naked(裸の・ありのままの)」な音楽を聴けることはこの上ない幸福です。

一方でハイレゾはまだまだ始まったばかり。ハイレゾに「音が良いけど再生するのが難しそう」を漠然とイメージする方も少なくないでしょう。しかし、今回のようなオーディオシステムを使えば、USBメモリーを本体に挿すだけでハイレゾが高音質で楽しめます。Mr.Childrenの大ヒットにより、同じようにUSBメモリーでハイレゾ音源を発売するアーティストも増えるでしょう。

本体のディスプレイは日本語表示に対応。ファイル名が曲名になっているので、WAVファイルでも迷うことなく選曲できた

また今回の機器には、先ほども紹介したとおり、サーバーに保存した音源をネットワーク経由で再生するというより高度なハイレゾ再生機能も搭載されています(この辺りはまた別の機会に紹介します)。せっかくのハイレゾ音源を聴かない手はありません。もし『REFLECTION{Naked}』をきっかけにハイレゾ対応機器の導入を考えているならば、こういった音の良いハイレゾコンポは有力な選択肢になるでしょう。

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