【特別企画】日本仕様にカスタマイズした注目機

iBassoからハイレゾポータブルプレーヤー「DX90j」登場! 音質・使い勝手をレビュー

山本敦

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2014年07月23日
今回紹介する「DX90j」は、ヒビノインターサウンドが取り扱うiBasso Audioから登場したハイレゾ対応のポータブルオーディオプレーヤー。日本に紹介されるiBassoのプレーヤーとしては、2012年に登場した「HDP-R10」以来となる期待の製品だ。型番に付く「j」は、海外で発売されている「DX90」をベースに、日本市場向けに高品質化したモデルであることを示している。

iBasso Audio「DX90j」

発売時の予想実売価格は54,500円前後であることから、ハイレゾオーディオプレーヤーの中では比較的手頃な価格帯の製品と捉えてよいだろう。iBasso Audioならではの技術的な取り組みがどういったところに活かされているのか、そしてそれが音質にどう反映しているかをみていこう。

ハンダの素材にもこだわった日本仕様の高音質モデル

再生できるハイレゾ音楽ファイルの形式は最大192kHz/24bitまでのFLAC/WAV/AIFF/ALACのほか、DSDにも対応している。DSDは2.8MHzのDSFファイルを88.2kHz/24bitのPCMにリアルタイム変換しながら再生する仕様だ。

記憶媒体は8GBのメモリーを内蔵するほか、外部記録媒体に128GBのmicroSDXCカードも利用できる。さらに本体トップに搭載するmicroUSB端子に別売のUSB-OTGケーブルをつなぎ、USBメモリーなどに保存したハイレゾファイルも読み込んで再生ができる。多彩な大容量メディアのサポートと、それぞれについて軽快な使い勝手を実現したことは本機の大きな特長と言える。

本体上部にmicroSDカードスロットを装備する

本機はUSB-OTG接続にも対応しており、USBメモリー内の楽曲ファイルも再生できる

日本仕様にカスタマイズされた最大のポイントが、内部基板にパーツをマウントする際の「ハンダ」にある。表面実装には、ベースモデルの「DX90」と比べて7倍以上の銀含有率となる無鉛銀入ハンダを使用。回路上での電気伝導率が高まることで電気抵抗が減り、サウンドに透明感と柔らかみをもたらす高音質化チューニングを施した。製造についてもISO9001/ISO14001の認証を取得する工場で行うなど、生産品質にもこだわった。

DACにはESSのSABRE32「ES9018K2M」2基をモノラルモードで搭載。L/Rを独立で処理し、ダイナミックレンジを広げている。音量コントロールはDACチップに内蔵する高精度256ステップのデジタルボリュームで制御。信号経路にボリューム素子を設けないことで音質のグレードアップを図っている。

アンプはTIのオペアンプ「OPA1611」を左右独立配置。高速バッファには「BUF634」を搭載しながら、I/V変換やアンプ部もモノラル構成としてセパレーションを高めることで駆動能力を最大限に引き出している。

タッチパネル+物理ボタンで快適な操作性を実現

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