aptXコーデック対応の本格派モデル

デノン初のBluetoothスピーカー「DSB-200」を安蔵靖志がレビュー

安蔵靖志
2014年05月14日
デノン初のBluetoothスピーカー“envaya”「DSB-200」をIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志が試聴。その音質から使い勝手までを使い込み検証した。

“envaya”「DSB-200」¥OPEN(予想実売価格23,000円前後)

■激戦区に投入されたデノンのBTスピーカー「envaya」

デノンが2014年5月下旬に発売を予定している“envaya”「DSB-200」は、同社初のBluetoothスピーカーだ。Wi-Fi経由によるAirPlayとDLNAに対応した「COCOONシリーズ」に続くワイヤレス対応スピーカーとなる。

ここ最近、バッテリーを内蔵するポータブルBluetoothスピーカーが非常に増えている。近い価格帯では、国内外の有名メーカーのライバル機がひしめいている。ここにenvayaは投入された格好だ。

■小型ながら大音量でも破綻のない余裕のある音

デザインは比較的カジュアルな雰囲気と言える。外観はホワイト1色だが、白いメッシュカバーの下に敷くグリルネットを4種類用意している。ホワイト、ブルー、オレンジ、ピンクの4色から選べるので、好みや気分によって雰囲気を変えて楽しめる。バッテリーは約2.5時間のフル充電で約10時間の連続再生ができる。USB端子を搭載しており、内蔵バッテリーをスマートフォンの充電に使うことも可能だ。

右側面にはAUX端子、モバイル機器を充電できるUSB端子を搭載

白いメッシュカバーの下に敷くグリルネットを4種類同梱する

54mmの大型マグネットを搭載した57mmフルレンジスピーカーを左右に配置し、中央にダブルサスペンションを採用した100mmの大口径パッシブラジエーターを搭載。音質に悪影響を及ぼす定在波を抑えるため、ラウンドデザインを採用している。

サランを外したところ。大口径のパッシブラジエーターが際立つ

音質は比較的フラットな印象で、中音域のボーカルの伸びの良さや艶やかさ、スネアドラムやシンバルなどの高音域の透明感もしっかり感じられる。ベースなどの低音域もしっかりと解像している。一方でバスドラムのような低域のパンチ力はサイズなりと言えるだろう。しかし、大音量でも破綻が見られない余裕のあるサウンドは魅力的だ。

■最大3つの機器との同時接続が可能

“envaya”を実際に使ってみて、最も魅力的に感じたのがその使い勝手だ。

最近のBluetoothスピーカーは複数の機器とのペアリング情報を記録できる「マルチペアリング」が主流になっており、本機も当然対応。さらにenvayaは最大3つまでの機器を同時にペアリングできる「マルチポイント接続」にも対応している。

マルチポイント接続では、例えばスマートフォンとタブレット、パソコンの3台を同時に接続できる。スマートフォンで音楽を聴いた後に、パソコンでYouTubeを再生し、その後タブレットのゲームを高音質で楽しむ……といったことが全くストレスなく行える。毎回つなぎ直す必要は無く、聴きたい機器を再生するだけというのがとても手軽でいい。ただし、さすがに2つの機器を同時に再生することはできない。

マルチポイント接続のイメージ

初期設定もなかなか手軽だ。NFC(近距離無線通信)に対応するスマートフォンなら、NFCアイコンの部分をenvayaのNFCアイコンにタッチするだけでBluetoothのペアリングが完了する。NFC搭載のAndroidスマートフォンを利用している人なら大歓迎の機能だろう。

上後方からみたところ。上部のボタンの中央に、NFCタグを配置されている

Bluetoothの面倒さやわかりにくさをかなり解消しており、Bluetooth初心者にもお薦めしやすいモデルに仕上がっている。

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