“ハイレゾ入門に最適なモデル”

Sound WarriorのDSD対応小型オーディオでハイレゾを始めよう!

岩井喬
2014年05月12日



小型サイズでハイレゾが楽しめるSWシリーズ3モデルが登場

PCと親和性の高いネットオーディオの世界が浸透するようになり、改めてデスクトップサイズの製品群にもスポットが当たるようになってきた。そうした製品のなかでもCDジャケットサイズの占有面積で設置できるコンポーネント群は人気が高いが、サウンドウォーリアもSW Desktop-Audioシリーズ(関連ニュース)でこの分野へ新たに参入することとなった。

サウンドウォーリアは、長年オーディオ製品のOEMを手掛けてきた長野県上田市に本拠地を置く城下工業が擁するプライベートブランドだ。これまでも竹の集成材を用いたスピーカーやコンパクトな管球アンプなど、省スペースな環境でも楽しめるオーディオ製品を販売してきたが、このSW Desktop-Audioシリーズでは、いま改めて“メイド・イン・ジャパン”の完成度の高さ、自社生産によるこだわりによって、開発者が本当に作りたいプロダクトを具現化させたという。

今回登場したのは最高192kHz/32bitPCM&5.6MHzDSDに対応したUSB-DAC「SWD-DA10」、そして真空管バッファ(12AU7)を取り入れたコンパクトD級パワーアンプ「SWD-TA10」、最高192kHzまでのアップサンプリング機能を持つCDトランスポート「SWD-CT10」である。

SWD-DA10(¥67,000・税別)

SWD-TA10(¥49,000・税別)

SWD-CT10(¥55,000・税別)

いずれも同じサイズのアルミケースに収められており、ユーザーの手でつけ替えできるユニークなフロントパネルによって、縦置き・横置きのどちらでも使用することが可能だ。使用するシーンに応じてシリーズを買い増し、重ねて使うのも面白い。

さらにユニークなのは、SWD-CT10とSWD-DA10に設けられた外部ワードクロック入力端子である。今のところシリーズとしてのクロックジェネレーターは登場していないが、高精度なワードクロック(44.1〜192kHz)を入力させることで、より正確で解像感の高いワンランク上のサウンドを楽しむことも可能だ。

USB-DACのSW-DA10の背面。豊富なデジタル出力に加え、WORD CLOCKの入力が 可能な点も注目で、今後の拡張も楽しめるモデルだ

パワーアンプSW-TA10の背面。スピーカー出力に加え、アクティブスピーカーに直接出力でき る端子も備えるなど、デスクトップでの使用を考えられた作りとなっている

CDトランスポートSW-CT10の背面。こちらにもWORD CLOCKの入力が装備されており、よ り高品位なサウンドへの可能性を秘めている

外部クロックを加えた組み合わせも楽しみな
サイズ感以上の本格的なサウンドを実現する


能率の良いD級アンプが量感豊かなサウンドを聴かせる

今回SWD-DA10とSWD-TA10、そしてスピーカーにアダムHM2を繋いだシステムで試聴を行った。能率の良いD級アンプの効果もあり、サイズを感じさせない量感豊かなサウンドを聴かせてくれる。真空管バッファによる倍音成分の付加もあり、音像の輪郭感はほのかに煌びやかな艶が乗ったハリ良い描写を見せてくれた。

オーケストラの旋律は爽やかなタッチで、ローエンドの重厚感も程よく感じられる。楽器のディテールは滑らかに描かれ、ロックのディストーションギターはざっくりとした歪みの粒立ちを細やかに表現。リズム隊の密度も高く、適度な引き締めによってスピード感も損なわない。ボーカルのハスキーな際立ちもすっきりとまとめ、ボディの厚みも程よく持たせている。

ハイレゾのサウンドでは空間性や音像の制動感が向上し、きりっとしたボーカルやギターのエッジ感が際立つ。ハーモニーの分解能も高くヌケ良くS/Nに優れた響きを聴かせてくれた。DSD音源においてはふっくらとした倍音の伸びやかな音像が素直に音場へ浮かび、立体的な定位感が味わえる。奥行き感もナチュラルでウェットかつクリアなサウンドだ。

SWD-DA10の本格的な描写力をじっくりと確認するため、ヘッドホン(オーディオテクニカ「ATH-A900X LTD」)を繋ぎ、USB-DACのサウンドをダイレクトに体感してみた。SWD-DA10のヘッドホン出力には高級オペアンプによる構成を採用しており、パワフルさと繊細かつ清々しい鮮度感を持つ音色傾向だ。

低域のダンピングも高く音場は付帯感なく瑞々しい描写となる。ボーカルもスマートで、ハリ艶良い口元がセンターにくっきりと定位。外部クロックを加えた組み合わせも試してみたいと思わせる高解像度で、本格的なサウンドであった。

CDトランスポートは
アップサンプリングも可能
ファイルのみならずCDを直接聴きたいというユーザーも少なくないだろう。SWD-DA10のように優れたDACにCDトランスポートSWDCT10を組み合わせることで、ミニマムなCDプレーヤーを構成することができる。本機は国産高級CDメカを搭載しており、最大192kHzまで、段階的にアップサンプリングが可能だ。
44.1kHzでの再生では伸び良く、適度な音像の厚みを持つサウンドで、88.2kHzではS/Nが向上しキレ良く奥行き感も深くなる。176.4kHzではより一層音場の透明感が向上、付帯感のないリアルなタッチとなった。
サンプリングレート切替スイッチで44.1→48→88.2→96→176.4→192→44.1kHzと切り替えられるSOUND WARRIORはヘッドフォンSW-HP10もラインアップしており、音楽制作の現場で鍛えられたプロの音も楽しめる



【SPECIFICATION】

<SWD-CT10>
●出力:デジタル出力(COAXIAL/OPTICAL) ●サンプルレート切替:44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHz ●外部クロック入力:75ΩBNCジャック(ワ
ードクロック(44.1k 〜 192kHz)〜外部クロック同期動作が可能) ●電源:DC12V(ACアダプター) ●外形寸法:146W×40H×165Dmm(突起物含まず)

<SWD-DA10>
●デジタル入力:USB(DSD→2.8MHz/5.6MHz、PCM→32kHz〜192kHz、16bit/24bit/32bit)、COAXIAL/OPTICAL(PCM →32kHz〜192kHz、16bit/24bit) ●アナログ入力:LINE入力RCA ●アナログ出力:LINE出力RCA ●ヘッドフォン出力(φ3.5 Stereo Mini) ●外部クロック入力:75ΩBNCコネクタ(ワードクロック(44.1k〜192kHz)〜外部クロック同期動作) ●電源:DC12V(ACアダプター) ●外形寸法:146Wx40Hx165Dmm(突起物含まず)

<SWD-TA10>
●構成:プリ段→真空管12AU7×1、パワー段→D級アンプ15W×2(4Ω) ●アナログ入力:LINE入力RCA ●出力:スピーカー出力、ヘッドフォン出力(真空管通過後D級アンプ出力=φ3.5 Stereo Mini)、パワードスピーカー用出力(真空管通過後=φ3.5Stereo Mini) ●電源:DC15V(ACアダプター) ●サイズ:146Wx40Hx165Dmm(突起物含まず)



(レビュー執筆/岩井喬)

本記事は4月19日発売の『季刊・Net Audio vol.14』からの転載です。Net Audio誌の詳細はこちら

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