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【特別企画】音質向上コンポーネント『Wind Bell』徹底解剖

注目の“音質向上コンポーネント”『Wind Bell WB-30』 − その効果を炭山アキラが多角度から徹底検証

公開日 2014/02/26 11:48 炭山アキラ
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■現代的トールボーイ、モニターオーディオ「GX300」への効き目はいかに!?


次は現代的トールボーイの代表としてモニターオーディオ「GX300」に登場を願った。まずデフォルトで聴くと、JBLに比べれば全体に柳腰だがそれでも結構な力感と伸びやかさを聴かせ、音像の立体感、音場の広大さは現代オーディオの精粋というべきものである。特に声の抑揚、歌手の性質を克明に表現することにかけては大したものだが、クラシックは少し細身になるかなという気がしないでもない。ちなみに「GX300」は27.2kgとウィンドベル4個でぴったりの重量である。

スピーカーを「GX300」に変更してテストを続行

ウィンドベルを挿入し、音楽を聴き始めた。一聴して低域が深々とローエンドまで伸び、量感が大きくアップしながら輪郭を緩めることなく、低域が軽く勢いよく弾け出してくる。

まずはスパイク部を避けて底部を直接支持する方法で試聴

例によって高域方向は風鈴効果で音に明るさと冴えが増し、音の通りが良くなった感じだ。全体に生真面目な中へ巧まざるコクがあるという感じのモニターオーディオだが、出汁を取ってそのコク成分を大幅に増強したような聴き心地が実に楽しい。声は潤いを増し、デフォルトではある意味の魅力でもあった声質の克明さがほんの少し緩くなる代わりに長時間聴いても疲れない聴きやすさを獲得した。

JBLよりも「GX300」の方が音の違いが大きく出たが、これには理由がある。「GX300」のデフォルトはスパイクで支えていて、それをウィンドベルと交換したものだから、非常に大きなキャラクター差が出てしまったのだ。スパイクの良さとウィンドベルの持ち味を両立させることはできないか。幸いウィンドベルの天面には小さな窪みがついているからスパイクをここで受けることができる。

スパイク受けとして使用する方法も試す

置き直して音を出したらあっけに取られた。帯域バランスが完璧に整い、低域はよりスピードとパワーを増す。声は神経質さを排しながらさらに声質が克明になり、抑揚を細かく描き分ける。端正で高解像度でワイドレンジでパワフルで、あぁこれがGX300本来のサウンドだったのかと納得した。

なぜこうなったのか。スパイクというインシュレーターはご存じの通り上物の不要振動を床面へ効率的に逃がす効果を持つ。スピーカーの多くがスパイクを標準装備しているのはスピーカーそのものが振動の巣というべきものだからだ。ところが、スパイクはそういう効果を持つだけに下面、すなわち受けの材質や形状に大きな影響を受ける。ウィンドベルは高度なスプリングとショックアブソーバーで振動を遮断してしまうから、上の"風鈴"までで振動が治められてしまうのだ。

一方、風鈴へは非常に効率よく振動が届くので高域はより伸びやかになると考えられる。ひょっとしてウィンドベル、「スパイク受け」として理想の構造なのではないかと思えてきた。

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