手頃な価格の開放型モデル

実力派モデル再検証 − SHUREの開放型ヘッドホン「SRH1440」

折原一也

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2013年06月25日
SHURE初の開放型ヘッドホンとして2012年に登場した「SRH1840」と「SRH1440」。フラグシップに位置づけられるSRH1840に対して、下位モデルSRH1440はポータブルプレーヤーとの組み合わせも想定し、オープン型でありながら適度な遮音性も確保したモデルだ。今回はこのSRH1440の実力を、折原一也が改めて検証していく。

SRH1440

SRH1440の魅力に改めて迫る

SHUREヘッドホン初の開放型モデルとしてラインナップされた「SRH1840」と「SRH1440」。下位モデルのSRH1440は、外出時の使用も想定しており、ポータブルオーディオプレーヤーと直接接続する使い方にも配慮。今回はこのSRH1440を使用し、スマートフォンによるポータブル環境でのカジュアルな試聴と、USB-DACを利用したハイレゾ音源再生を試し、改めてその実力に迫っていきたい。

SRH1840が左右のドライバー特性を揃えることでスムーズな高域と正確な低域の再現を狙っているのに対し、SRH1440はより低域をコントロールしたフルレンジサウンドを狙っている。また、先述の通り外出時の使用も想定しており、感度とインピーダンスをポータブルプレーヤー向けに最適化していることもポイントだ。

SRH1440の内部構造

SRH1440のケーブルはMMCXコネクターで着脱が可能

最初にiPhone 5と接続してポータブルリスニングを楽しむ

まずはiPhone 5をプレーヤーとし、ポータブル環境で圧縮音源を中心に試聴してみた。ダイアナ・クラールのジャズナンバー「The Girl in the Other Room」を試聴すると、オープン型らしく力強い再生で、女性ボーカルがリスニング空間に大きく広がる。密閉型ヘッドホンのような微細な音までも鳴らし分ける高解像志向というよりは、個々の音を同時に自己主張させる形だ。ボーカルは中域に硬質な厚みがある。ダイアナ・クラールのハスキーなボイスが耳元に語りかける様は圧巻だ。低域のタイトなベースラインは安定感があり、中域との繋がりも滑らかだ。

ダンス系サウンドであるきゃりーぱみゅぱみゅの「ぱみゅぱみゅレボリューション」では、電子音源らしさが抑えられる。高域の伸びはナチュラルで、聴き疲れしない。ロック系であるnano.RIPEの「スターチャート」では、太い低域を確保しながらも余計な唸りを抑えている。

ハイレゾ再生で実感するSRH1440の空間描写力

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