というわけで、趣味全開でお送りしてきた各イヤホンの音質の特徴をまとめてみよう。
TH-ECBA700
クリア！細かな音も埋もれさせずに描き出す解像感があり、ひとつひとつの音の手触りも十分に再現する。低音の量感や厚みの物足りなさはある。しかし緩く広がるような下手な低音がないおかげで全体の見通しがよく、そのおかげで前述の解像感や手触りが際立ち、また特にボーカルの立ち姿がクリア。なので「好きな声優さんの歌声をとにかく満喫したい」といったニーズにはどんな曲にも安定してフィットするイヤホンと言える。
TH-ECMA600
ガッツ！迫力というと図太い低音や鋭い高音といったイメージになるかもしれないが、このイヤホンの迫力はミドルレンジから放たれている。例えばベースでは、ズドンと響く低音の重みの成分はそこそこ程度だが、その上のガツンと来る硬質なアタック成分が強い。音の立ち上がりの速さや音圧に優れることがその感触を生み出しているのだろう。ロックを筆頭にガツンと再生してほしい曲との組み合わせで特に力を発揮するイヤホンだ。
IE800
バランス！他のモデルと比べると個性は薄い。しかしそれはこのイヤホンがハイレベルに素直な音を実現しているからだ。低音から高音までどこかの帯域が強調されていることもなければ、特定の楽器の音色に癖があって目立つこともない。強いて言えば、今回は暴れん坊のTH-ECMA600と並べて比較したので際立ったが、よく整って落ち着きのある音調が持ち味だ。「しっとりしなやか」な感じのボーカルとの相性は特に良いと言える。
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フリーダイヤル 0120-81-0544
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高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。 |
