HOME > レビュー > 「これがテレビの音?」ハッと息をのむ“高音質テレビ”三菱電機「MDR2シリーズ」

「これがテレビの音?」ハッと息をのむ“高音質テレビ”三菱電機「MDR2シリーズ」

2011/12/26 Senka21編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE


高画質映像の感動を倍増 テレビの音の常識を覆す


アナログ停波で様相の一転したテレビ。今、求められているのは、どのようなユーザーベネフィットが得られるかという明確なメッセージだ。そこに、「高画質」「高音質」「録画機能」、さらには「らく楽アシスト」「節電アシスト」による使い勝手で差別化し、存在感を見せるのが三菱電機の液晶テレビREAL「MDR2シリーズ」だ。HDDとBDレコーダーを内蔵し、3Dにも対応した同ブランドのフラグシップモデルだが、ここで改めて注目してほしいポイントが、その“音”だ。

薄型化とローコスト化の流れの中、“テレビの音”がウイークポイントとして指摘されている。ラックシアターやバータイプのホームシアターシステムを加える手もあるが、依然、機器の接続や操作性、部屋の美観などから、高いハードルとして捉えるユーザーも少なくない。そこへ、テレビそのものの音を革新的に高めるという正攻法で斬り込んだ。

同社が長年にわたって培ってきたDIATONEの高音質技術を背景に、業界初となるカーボンナノチューブを使用した「DIATONE NCVスピーカー」により高音質を実現。同スピーカーをセンターに4個と左右に各2個。また、サブウーファーも2個備えた10連マルチスピーカーを搭載し、現在のテレビスピーカーの常識を覆す、合計50Wの大出力を併せて実現した。



独自のサラウンド回路「DIATONEサラウンド5.1」に、DTS、Dolby Digital、AAC 5.1chデコーダーを搭載し、従来のテレビスピーカーでは考えられない、内蔵の10連マルチスピーカーによる臨場感たっぷりの5.1chの本格サラウンドを楽しむことができる。まさにそれは、“ホームシアターシステム内蔵テレビ”といっても過言ではない“音の実力”を誇る。そしてそのハイファイ性能は、映像のみならず、CDや携帯音楽プレーヤーをつないで、音楽も高音質で堪能することができる。

高画質化が進むテレビ。しかし一方では、その魅力を引き出すために欠かすことができない“音”についての認識とフォローはまだ十分とは言い難い。映画やスポーツ番組を包み込むような臨場感、聞きやすいストレスフリーな視聴環境、コンテンツをよりエモーショナルに楽しめる没頭感など、MDR2シリーズの実現した新次元のテレビの音は、テレビの楽しみ方そのものを見直すきっかけとなる。コンテンツを楽しむための本質の追求と言っていい。さらに、CMになっても急に音量が大きくならない「おすすめ音量」、高齢化が進む中で、人の声を聞きやすくする「声ハッキリ」などのらく楽アシストも見逃せないポイントだ。

誰もが当たり前のように受け入れてしまっているテレビの音。しかし、コンテンツの限りない魅力を引き出す重要な要素がそこには含まれている。「テレビの音が何か物足りない」。そんなユーザーの声に対し、高音質スピーカーを内蔵することで、あくまで“テレビだけ”で完結して楽しめる一体型として提供した三菱REAL「MDR2シリーズ」。HDD、BDレコーダーも内蔵した一体型ならではの省スペース性や優れた操作性も大きな魅力のひとつ。手を伸ばせば身近に手にできる高画質&高音質の世界。是非、映像だけでなく、その“音”を体験したい。

耳から映像に引き込まれた!
ダイヤトーンで知られる三菱だが、NCV(カーボンナノチューブ)という新技術を投入し、「薄型テレビの音」にまで本格的に取り組むとは驚きだ。

外観からも薄く透けて覗けるのが10連マルチスピーカー。そこから聴こえてきたのは、クリアーでみずみずしく誰もが気持ちよいと感じるストレスのないサウンドである。低音から高音域までオーディオ装置かと思うほどナチュラルに伸び、なおかつリッチでハイパワー。ニュースやドラマもぐっと深みがあり、これならテレビで音楽CDを楽しみたいと感じるはずだ。

ディスクをかけるとCDと認識して映像が消えた。これは便利だ。プレーヤー一体型のよさを実感しつつジャズを聴こう。優秀盤のヘリゲ・リエントリオで「テイク・ファイブ」。これが、目が覚めるようなピアノプレイとアタック感で、ドラムがドスっと腹にくる。ウーファーも力強く、スキンの震えやシンバルのしなりも鮮烈だ。ユニットのスピード感がそのまま音になった印象で、「角田健一ビッグバンド」は輝くようなブラスとステージの広がりがたまらない。

女性ボーカルの「シャンティ」もヌケがよくしっかりとした声量で、テクニックのうまさが伝わった。クラシックではソロヴァイオリンのつやっぽさや管弦楽の各パートの細やかなところまで丁寧に再現。ジャンルに片寄りのないハイファイサウンドだ。

ブルーレイの映画ソフトは、力強く生々しい臨場感に包まれる。「ブラック・スワン」は肉声感たっぷりなセリフと舞台にあわせた美しい管弦楽、ダイナミックなサラウンド効果で映像との一体感が2倍、3倍増である。「エンジェル・ウオーズ」の戦闘シーンのド迫力や、3D作品の「トロン・レガシー」はスリル満点のバイクレースが聴き所だ。めまぐるしい移動音がクールな立体映像とマッチする。

高画質テレビの魅力を圧倒的に高める三菱MDR2シリーズの音のよさ。これはぜひ体験すべきだろう。

賢く使えるサラウンド奥行き調整
音声補間技術の「ダイヤトーンHD」や「サラウンド5.1/2.0」、「ダイヤトーンBASS」など音を引き立てる機能がテンコ盛りだ。中でも筆者のイチオシは「サラウンド奥行き調整」。これは映画やライブ音楽など視聴コンテンツにあわせ、音源の奥行きを3段階に選べる賢い機能だ。「標準」ではテレビの画面位置だったサラウンドが、リモコン操作ひとつで「手前」や「奥」にシフトできる。「塔の上のラプンツエル」など遠近の深い3Dソフトなら「奥」というように、好みで設定してみよう。ライブやスポーツものも効果抜群だ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック: