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“LANアクセサリーの決定版” ACOUSTIC REVIVE「LAN-1.0PA」と「RLI-1」を岩井喬氏がレビュー

公開日 2011/12/09 11:24 岩井 喬
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理想といえる完成度を実現した真のオーディオグレードLANケーブル「LAN-1.0PA」

ネットオーディオの世界において、USBケーブルに続きLANケーブルについてもようやく注目されるようになってきたが、これまで市場に登場しているLANケーブルは一般的なOA用をベースに開発されたものが多く、そうしたケーブル類は得てして音像が一斉に前へ出てくるため、音圧が増したように感じられたり、シールド材の癖によって高域特性が派手に脚色されて本来の情報がマスキングされていることが多い。このようなことから、本来の意味で解像感やS/Nが高く、より原音に忠実なLANケーブルの登場が待たれていたという実情がある。


ACOUSTIC REVIVE「LAN-1.0PA」(¥18.900/1.0m)
そのような状況下にあって、導体にPCOCC-A単線を用いたアコースティック・リヴァイブのLANケーブル、LAN-1.0PAがリリースされたのであるが、そのサウンドは前述した問題点を見事に解消した、理想とも言えるものとなっている。


新開発となるLAN-1.0PAは8芯ツイストペアの導体全てにPCOCC-A単線を採用。絶縁体に比誘電率の優れたフッ素系樹脂を用い、シールド材には癖のない自然な音色と高帯域にわたる高い遮蔽特性を実現する銅箔シールドを投入。静電気を除去して正確な伝送を助けるトルマリン含浸樹脂モールドも新設計品で、金メッキプラグシールドカバーが装着される。そもそもLANケーブルにおいて撚り線よりも単線が優れる理由は、撚り線の線間に発生する迷走電流がないことに加え、表皮効果による影響を受けにくい点が挙げられる。

取り扱う信号の周波数が高く、データ通信量も多いLANケーブル環境では、ケーブルの表皮部分しか電気信号が流れない表皮効果が顕著に発生する。しかし、細かい導体の集合体である撚り線ではそれぞれの導体間を飛び交う迷走電流が通信の妨げとなり、長距離の伝送では正確に信号が受け取れず、周辺機器が使用できないといったエラートラブルが起こる要因となるのだ。そのためOA用のLANケーブルでも10m以上の長距離伝送用には単線タイプを薦めているのである。

以前からこうしたポイントを含めて単線のメリットを訴え続けてきたアコースティック・リヴァイブでは、PCOCC-A単線を用いた理想的なオーディオグレードのLANケーブルの必要性にも早い段階で着手していたのである。実際のケーブル製作に当たり完全なインピーダンス整合が必要とされるため、ハンドメイド体制を取らず大手自動車メーカーの生産ラインなどの通信ケーブル専門業者と共にLAN-1.0PAを開発し、量産性と高音質なクオリティの高さを両立し、さらには単線使用とは思えない驚異的な柔らかさと取り扱いやすさを実現している。

癖がなくワイドレンジ、エネルギー感に満ちた付帯感のないストレートな音像が立ち上がる

一般的なOA用LANケーブルと比較したLAN-1.0PAのサウンドであるが、音場の定位感や位相感が正確に表現されるようになり、曖昧さのない躍動感に溢れる生き生きとした音色に包まれるかのようだ。S/Nも高く、付帯感のないストレートな音像が立ち上がり、鮮やかなアタックと、キレの良いリリースによって空間の見通しも非常に深い。弦楽器のディテールはきめ細やかで、ボーカルは素直で肉づき良い質感を持ち、口元は潤いに満ちている。ピアノのタッチは瑞々しく、分解能の高いオーケストラの響きは品格の高いものである。

ネットワークプレーヤーとルーター間だけでなく、ルーターとNASの間にもLAN-1.0PAを用いることでさらなる透明感と質感表現の緻密さが加わり、リアルで鮮明な音空間を得ることができ、さらに外部からの入力にLAN-1.0PAを加えればダウンロード音源までもクオリティアップが可能となる。

ネットワークプレーヤーとルーター間だけでなく、ルーターとNASの間にも用いることで、さらにリアルな音空間を得ることができる

S/Nの良いサウンドを実現させるLANアイソレーター「RLI-1」


ACOUSTIC REVIVE「RLI-1」(¥18,900)
さらにネットオーディオ環境で注目したい同社のアイテムとして、LANアイソレーター「RLI-1」が挙げられる。

LAN環境ではPCや周辺機器から伝わってくるノイズや、モデムからもたらされるネットワーク外からのノイズが多く、医療現場でもそうしたノイズの影響から機器が誤動作することを防ぐため、以前からアイソレーショントランスを内蔵したLANアイソレーターが存在していた。LANケーブルは常時双方向の通信が行われていることもあり、USBケーブルを含め、一般的なオーディオケーブルでは比較にならないほどノイズの影響を受けやすい。ネットオーディオ環境とてその影響を無視できるものではなく、S/Nの良いサウンドを実現させるためにはLANアイソレーションを行う必要性があるのだ。

そうした背景の中で登場したRLI-1は、前述の医療用LANアイソレーターとは違い、アイソレーショントランスとコモンモードノイズ用チョークコイルを組み合わせており、より広帯域でのノイズ除去が可能となり、独自の音質向上技術により医療用LANアイソレーター使用時に感じられるような音ヤセや躍動感の欠如といった副作用が一切発生しないのが最大の特徴だ。取りつけしやすいよう、一方はショートLANケーブル仕様となっているのだが、当然のことながらこちらもLAN-1.0PAと同等のものが用いられている。

RLI-1を接続したところ。LAN環境の特性を考えるとケーブルの両端に用いるとよい

RLI-1はルーター-モデム間に用いてもダウンロード音源にまで大きな効果が絶大だ

RLI-1を取りつける場合、1個だけ用いるなら、最も終端となるネットワークプレーヤーへのLAN接続の際、本製品を加えると良いだろう。ただ、常に双方向通信を行っているLAN環境の特性を考えると、可能であるならばLANケーブルの両端に対してRLI-1を装着する方が理想ではある。さらにルーターからNAS間のLANケーブル両端、そして最終的にはルーターからモデム間にも用いるとダウンロード音源まで劇的にクオリティが改善され効果は絶大だ。

圧倒的なS/N比! ダウンロード音源にも効果絶大

RLI-1を用いたサウンドとしては音像が引き締まり、空間のクリアさが格段に上がる。S/Nや解像感が向上するのは当然ながら、楽器の質感の滑らかさやハーモニーの自然な浮き立ちと粒立ちの細やかさにも効果が感じられる。さらにはレンジ感の拡張、音場の広さや奥行きに対しても効力を発揮してくれる。

取りつける数が増すごとに演奏の要となるアタックとリリースがより正確に感じられるようになり、エネルギー感とリアリティに溢れたサウンドとなる。全ての個所にRLI-1を装着すると、使用している環境の何倍もの高級機器で再生しているかのような臨場感に溢れる音場の凛とした空気まで綿密に再現。楽器がスピーカーから鳴っているような感覚がなく、まさにその場にいるかのようなリアルな音空間が目前に展開している。

まずは1個だけでもご自身のネットワーク環境でお試しいただきたい、C/Pの高いネットオーディオ用アクセサリーである。



オーディオグレードのLANアクセサリーを体験
LAN-1.0PA/RLI-1の読者モニターを大募集!



以上のように、ネットワークオーディオ環境で確かな効果を発揮するアコースティック・リヴァイブのLANアクセサリー。今回、このLANケーブル「LAN-1.0PA」とLANアイソレーター「RLI-1」の効果をレポートしていただく読者モニターを大募集いたします。
詳細は下記のとおりです。ぜひふるってご応募ください。


●モニターレポート対象賞品:ACOUSTIC REVIVE「LAN-1.0PA(1.0m)」+「RLI-1」各1個ずつのセットを5名様
●応募方法:オーディオアクセサリー編集部まで住所、氏名、年齢、使用システムを明記のうえ、メール(aa@ongen.co.jp宛にご送信)か、ハガキ(〒101-0025東京都千代田区神田佐久間町1-9 第七東ビル8F 株式会社音元出版 オーディオアクセサリー編集部 宛)にてご応募ください
●締め切り:12月22日(木)※ハガキでのご応募の場合、当日消印有効
※頂戴したモニターレポートは、オーディオアクセサリー誌もしくはネットオーディオ誌へ掲載させていただく場合がございます。

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