新製品レビュー

TDK Life on RecordのiPhone対応カナル型イヤホン「TH-ECSP950BBK」を聴く

ファイル・ウェブ編集部:山本 敦
2011年11月14日
イメーションから、TDK Life on RecordブランドのiPhone/iPod/iPadのコントロールに対応したリモコンマイク付きカナル型イヤホン「TH-ECSP950BBK」(以下:950BBK)が発売された。


TDK Life on Record「TH-ECSP950BBK」
一目見た感じでは、2009年に発売されたTDK Life on Recordブランドのイヤホン1号機「TH-EB900」(以下:EB900)によく似ていて、同機にリモコンマイクが付いただけのモデルのように見えるが、中身は大きく変わったイヤホンとなっている。新モデル950BBKの実力を、EB900と比較しながら検証してみた。

本機は8.5mm口径のドライバーを搭載したダイナミック型のカナル型イヤホン。音質はTDK Life on Recordが米国に構えるオーディオリサーチラボで、「TDKシグネチャーサウンド」の厳格な品質基準によって管理され、練り上げられてきたという。

左側が950BBK、右側がEB900のイヤホン部。ブランドロゴの色味が変更されている

イヤーピースを外してノズル部を見てみると、EB900は網目状のフィルターが設けられていたが、950BBK(右側)は特殊なフラット形状に変更されている。


本体を横から見たところ。ハウジングは丸みを持たせたデザインとしている

Complyの低反発イヤーチップ(左側)が標準で付属する
本体は軽量・コンパクトで、耳穴に装着した際のフィット感は快適。実売6,980円前後という価格ながら、フィット感や遮音性の高さに定評のあるComplyのイヤーピースがワンセット付いてくることもお得感がある。

ケーブルは全長約1.2mのY型。被覆素材はEB900が布編みを採用しているが、本機では特殊コーティングを施した樹脂系の素材に変更されている。ポータブルオーディオプレーヤーなどにケーブルを巻き付けた際の“ほぐれ”の良さや絡みにくさなど、950BBK、EB900ともに取り回しの良さは変わらないが、衣服などにケーブルが触れた際に発生するタッチノイズは950BBKの方が軽減されていると感じた。ハウジング外側に配置されたブランドロゴも、ブラックのエンクロージャーの色に溶け込む配色に変更され、全体のデザインがよりスタイリッシュになった。

950BBKのリモコン

EB900(左側)とのケーブルの比較

950BBKのリモコンでは、電話への応答/終了/着信拒否操作のほか、楽曲再生全般のコントロールやボリューム操作、ボイスコントロールなども行える。ボタンのクリック感も快適に仕上がっている。操作はiPhone 3Gを除く、iPhone/iPod/iPadとの組み合わせに対応している。

Ann Sallyのアルバム「fo:rest」から「あたらしい朝」を試聴。女性のボーカルは高域の再生がとてもクリアで、響きに濁りがなく、演奏全体がキリっと引き締まっている。アコースティックギター、ベース、ドラムスにアコーディオンと、セッションを形成する各楽器の音像の定位も明瞭だ。アコースティック楽器の音も残響が豊かで実体感が高い。EB900ではもう少し低域方向に重心が低く、全体的にウォーム系のサウンドだったが、950BBKではより解像感が増し、クールな雰囲気の音に仕上がっているように思う。

TOTOのベスト盤「In the Blink of An Eye 1977-2011」から、「Pamela」を試聴。バンド全体の演奏は、EB900で聞いた時には低域を中心に厚みがもっとふっくらとした感触を得たが、本機では中域を軸とした解像感がより高まっているようだ。それでいて、バンドの演奏が重なり合うパートでも厚みのしっかりとしたサウンドを聴かせる。軽快なスピード感も充実している。

4極ステレオミニプラグを採用

3極への変換アダプタ、ポーチ、クリップも付属する

新製品の950BBKは、ベースモデルであるEB900へ、単純にリモコンマイクを付けただけのイヤホンではない。それぞれ異なるサウンドキャラクターを持っている。950BBKの発売後もEB900の販売は継続されるので、店頭などで、両製品の違いを聴き比べてみるのも良いだろう。

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