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アップルの全OSが一斉にバージョン“26”へアップデート

アップル、「iOS 26」を今秋提供開始。新デザインLiquid Glass導入

公開日 2025/06/10 05:54 ファイルウェブ編集部
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アップルは、日本時間6月10日午前2時から放送したWWDC25基調講演にて、iOSの最新バージョン「iOS 26」を発表。同時に、mac OS、Watch OS、iPad OS、Vision OSなどすべてのプラットフォームのバージョンを「26」にアップデートし、共通デザイン「Liquid Glass」を導入することをアナウンスした。本日より開発者向けのベータ版の提供を開始し、一般ユーザーへの提供開始は今年秋ごろを予定する。

iOS 26が発表

 

「Liquid Glass」はコンテンツにあわせてユニークかつダイナミックに変化

全プラットフォームに導入されるLiquid Glassは、ガラスのような透明感と液体のような流動性を兼ね備えた新しいユーザーインターフェース(UI)。表示するコンテンツに応じて色が変化し、操作に反応して光が反射/屈折するような視覚効果をリアルタイムレンダリングによって描画する。コントロールやナビゲーション、アプリアイコン、ウィジェットなどがコンテンツへの注目を高めるようダイナミックに変化するようになり、“新たなレベルの活力” をもたらすのだという。

Liquid Glassは、iOS以外にもmacOS、iPadOSなど全プラットフォームに導入される

たとえばiOSのロック画面では、壁紙が3D効果で立体的に表示され、ユーザーがiPhoneを傾けると壁紙の印象も変化。時計は壁紙の被写体を隠さないように形状やレイアウトが自動的に変形していく。再生中の音楽のアルバムアートも、立体的な視覚効果が付与されてダイナミックに楽しめる。

ガラスのような透明感と流動性のある視覚効果が特徴。壁紙や通知に応じて時計のサイズや配置が変化するなど、動的な調整も行われる

ヒューマンインターフェイスデザイン担当バイスプレジデントであるアラン・ダイ氏は、「Appleでは、ハードウェアとソフトウェアを緊密に統合することで、テクノロジーの利用を直感的で、美しく、楽しいものにすることの大切さを常に信じてきました。今回のソフトウェアデザインのアップデートは、これまでで最も広範囲に及ぶものです」と述べ、Liquid Glassの導入により、「将来の新しい体験を生み出す基礎を築き、究極的には、最もシンプルな操作をもっと楽しく魔法のようなものにします」と説明している。

 

iOS 26は新デザインとともにApple Intelligenceの統合も進む

iOS 26では、Liquid Glassの採用とともに各アプリの表示も最適化される。例えば「カメラ」アプリは一度に表示される設定項目がシンプルに整理され、詳細な設定にはスワイプ操作で直感的にアクセスができるレイアウトに。「写真」アプリには「ライブラリ」「コレクション」タブが配置され、検索がより簡単になった。Safariブラウザでは、ウェブページが画面の上端から下端まで隈なく表示されるようになり、アドレスバーやタブバーはウェブページ上に浮かぶようなデザインとなった。

カメラアプリ、Safariブラウザなどの表示が改良

Apple Intelligenceもこれまで以上に各アプリへ統合。電話/メッセージ/FaceTimeアプリではライブ翻訳機能が組み込まれ、テキストや音声をその場で翻訳し、多言語コミュニケーションのハードルを一層引き下げるとアピール。アップルが独自に開発した、すべての処理をデバイス上で完結するモデルを用いているため、プライバシーも保護されるとしている。

カメラで撮影した画像をAIが認識し、被写体についてシームレスに情報検索ができる「ビジュアルインテリジェンス」機能は、iPhone上のスクリーンショットも認識可能に。Webで見かけた気になる服装をショッピングサイトで調べたり、イベントの情報をカレンダーに登録させたりすることが可能になった。

「ビジュアルインテリジェンス」がiPhoneの画面上も対象となる

このほかにも、各アプリにさまざまな機能が追加。例として、電話アプリはよく使う項目にアクセスしやすい新レイアウトを採用するとともに、電話を取る前に営業電話/迷惑電話を判別しやすくする「着信スクリーニング」、長時間保留状態で待たされる負担を緩和してくれる「保留アシスト」といった機能を搭載。

メッセージアプリは迷惑メッセージ/スパムメッセージをフィルタリングしたり、会話リストに表示する相手を制御することが可能となり、会話相手にも表示される背景も設定できるようになる。またグループチャットでは、複数人から意見を募る場合に便利な投票機能や、誰かが発言を入力中であることを示すタイピングインジケーターが導入される。

Apple Musicでは、歌詞の翻訳および発音ガイド機能が搭載。音楽再生にあわせて歌うことが容易になる。またApple Intelligenceを活用して、曲間をDJのようにシームレスに繋ぐ「Auto Mix」機能が追加される。

歌詞翻訳機能、発音のガイド機能などカラオケ向きの新機能がApple Musicに追加

Appleマップでは、通勤通学経路のような習慣的に使うルートを学習し、関連する交通情報や代替経路を表示する機能が搭載される。訪問したレストランや店を検知し、後から履歴をたどることも可能になるという。

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