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第5世代iPad以降などのモデルが対応

「iPadOS 16.1」ついに提供開始。マルチタスク機能「ステージマネージャ」やセキュリティ向上も

公開日 2022/10/25 07:47 PHILE WEB編集部
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アップルのiPad向けOS「iPadOS 16.1」が本日10月25日から配信開始された。対応モデルはiPad(第5世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、すべてのiPad Proとなる。

「iPadOS 16.1」が提供開始

今年6月7日の「WWDC」で発表されたメジャーアップデートが、ついにリリースされた格好。例年はiPhone向けのiOSと同タイミングでのリリースだったが、今年のiOS 16は9月13日にリリースされ、iPadOSは約1ヶ月遅れでの登場となった。また最初の正式バージョンが16ではなく、16.1であることにも注目したい。

iPadOS 16.1の目玉となる機能が、新たなマルチタスク機能「ステージマネージャ」だ。この機能では最大4つのアプリケーションを一度に開き、それぞれを切り替えながら作業が行える。なおこの機能は、iPad Air(第5世代)、12.9インチiPad Pro(第3世代以降)、11インチiPad Pro(第1世代以降)のみで利用できる。

リファレンスモードも用意。Liquid Retina XDRディスプレイを搭載した12.9インチiPad Proでリファレンスカラーを表示でき、Sidecarを使って、Appleシリコン搭載Macのリファレンスディスプレイとしても使用できる。

年内をめどに外部ディスプレイもサポートする予定だ

また、新たに追加されたディスプレイのサイズ調整設定でディスプレイのピクセル密度を増やすことが可能になり、アプリ内でより多くのものを表示できる。この機能はiPad Air(第5世代)、12.9インチiPad Pro(第5世代以降)、11インチiPad Pro(第1世代以降)で利用できる。

また標準ブラウザのSafariにもアップデートが行われ、共同作業とセキュリティ面が強化。共有タブグループを使うことで、一連のタブ上で友達と共同作業したり、一緒に作業しながら瞬時にタブのアップデートを確認できる。タブやブックマークを共有したり、Safariから会話を始めることもできる。

またセキュリティについては、新たなサインイン方法のパスキーをサポートする。iPadでQRコードをスキャンして、Face IDまたはTouch IDで認証することにより、Appleデバイスでも他社製デバイス上でも、ウェブサイトやアプリケーションにログインできる。なおパスキーはiPad内に保存される固有のものであるため、ハッカーによる漏洩やユーザーを騙して共有させたりできないとのこと。

「天気」アプリが追加

さらに新たなアプリケーションとして、「天気」が追加される。これまでiOSでは用意されていたアプリだが、iPadの大きいディスプレイサイズに合わせて最適化されている。アプリ内では臨場感あふれるアニメーションとともに、天気予報や詳しい気象情報、空気の質、天気図の表示などに対応する。

AIを活用した機能も強化され、iOS 16のリリース時に話題となった、画像の「背景からの対象物の抜き出し」が使えるように。動画のテキスト認識にも新たに対応し、一時停止中のビデオからテキストをコピーしたり翻訳したりできるようになった。さらにテキスト認識表示にクイックアクションが追加となり、テキスト認識からの電話発信、ウェブサイトのアクセス、通貨の換算、言語の翻訳なども行える。

そのほか、全面的に新しくなった音声入力、iCloudの共有写真ライブラリ追加、テキストメッセージやメールの送信取り消し機能、ホームアプリのデザイン刷新と共有ホーム規格「Matter」対応、Game Centerのマルチプレイ対応ゲームのSharePlay対応など、多くの機能が追加されている。

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