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HMDと組み合わせて作業効率向上

富士通研、指輪型ウェアラブルデバイスを開発 − 空中に指先で文字入力可能

公開日 2015/01/13 17:51 ファイル・ウェブ編集部
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(株)富士通研究所は、指輪型のウェアラブルデバイスを開発した。B2B用途を見込んだもので、今後操作性などの検証を行い、2015年度中の実用化を目指す。

開発品は10g以下と軽量で、指先でのタッチを検出するNFCタグリーダを搭載。加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサーも内蔵している。またBluetooth LEにも対応。バッテリーも内蔵している。

開発した指輪型デバイス

このデバイスでは、空中に手書きで文字を書くことで、情報の選択や手書きメモの入力が簡単に行える。最近になってヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使って作業を行う現場が増えているものの、そのような現場で数値入力やメモを行うことが難しく、それを解決するための手段として開発した。

指輪型ウェアラブルデバイスに搭載したモーションセンサーの情報から、空中で手書きをする指先の運動成分を抽出。その軌跡を使って手書き文字を入力・認識する。現場作業での入力頻度が高い数字に関しては、入力の訓練をしなくても約95%の認識率を達成したという。

また、内蔵するNFCタグリーダによって、モノに貼ったタグをタッチすると、作業対象物を特定し、作業内容や指示書など提示すべき情報を絞り込むことも可能だ。

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