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GfK調査。'14年セル映像ソフト市場全体は減量/減額

BD市場9年連続プラス成長 − '15年は『アナ雪』反動で縮小と予想

公開日 2015/02/23 18:16 編集部:近藤 貴彦
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ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン(GfK Japan)は、2014年のセル映像ソフトの販売動向を発表した。全国の映像ソフト取扱店(メディアストア、家電量販店、総合量販店、Eコマース等)における販売実績をもとに推計したものとなる。

2014年のセル映像ソフト市場(DVD/BD等を全て含む)は、数量が4,572万枚で、売上げが2,016億円となった。数量は前年比9%減、金額は前年比7%減と前年の市場規模を下回った。税抜きの実売平均価格は、BDソフトの構成比拡大に伴って上昇しており、前年より2%高い4,410円となった。

販売チャネル別の金額構成比では、Eコマースが55%、メディアストアが27%、家電量販店が8%となった。

ジャンル別金額構成比では、販売金額が前年から二桁幅で減少した洋画、邦アニメが縮小。その一方で、洋アニメは『アナと雪の女王』の大ヒットが追い風となり、前年から4%伸びた7%となった。また、同ジャンルの販売金額は前年の2.9倍に拡大。最大ジャンルである音楽は31%となった。

映像ソフトのジャンル別金額構成比のグラフ

なお、BDソフト単体での市場は、数量が1,790万枚、売上高が950億円。数量は前年同期より14%増、金額は8%増となり、2006年以降プラス成長を維持している。BDソフトがセル映像ソフト全体に占める割合は金額ベースで47%に達した。

チャネル別金額構成比はEコマースが64%、メディアストアが20%、家電量販店が10%となった。Eコマースが前年から3%構成比を落とした一方、メディアストアは前年から構成比を4%回復した。

ジャンル別金額構成比では、洋アニメが『アナと雪の女王』効果により、前年から9%大幅増となる11%を獲得した。また、音楽はBDへのシフトが進み前年から2%伸ばした22%となった。

なお、2015年のセル映像ソフト市場についてGfKは、数量金額ともに前年から1割程度縮小すると予想。数量では4,000万枚、金額では2,000億円に達しない可能性が高いとしている。プラス成長を続けてきたBDソフト市場も、『アナと雪の女王』特需の反動減によりマイナスに転じると見込んでいる。ただし、本作を除いた場合の市場規模は対前年微増となり、全体としてはBDへのシフトは進み、金額構成比では過半数を占めると予想している。

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