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PS5、システムアップデートで不正ツール「Cronus Zen」を排除

Gadget Gate
公開日 2024/01/26 14:34 Munenori Taniguchi
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ソニーは、PlayStation 5のシステムソフトウェアアップデート(24.01-08.60.00)により、Cronus Zenと呼ばれるコンバーター製品の使用を無効化した。

コンバーターとは、本来なら認証されたコントローラーしか使用できないところに、別のゲーム機のコントローラーや、PCのマウス/キーボードを接続して使用可能にするハードウェアツールのことだ。

Cronus Zenはコンバーター機能だけでなく、スクリプトを適用することでソフトウェア的にゲームに改変を加え、プレイ中の操作を不正に簡単にする、いわゆる「チート」機能も備えている。

プレイヤーのスキルが成績に直結する対戦型シューティングゲーム、たとえば『Call of Duty』や『Fortnite』『Apex Legends』といったゲームでCronus Zenを使えば、敵プレイヤーに銃の照準を自動的に合わせ、発射時の銃のブレをなくして射撃を当たりやすくしたり、バースト型の銃をフルオートに変えたりするといった改変で、相手に対する優位性を得ることができてしまう。

Cronusは、PS5の最新アップデートに関して、ウェブサイト上で今回のアップデートはユーザーに強制されるものではないと主張。「現在のところ、修正に関するスケジュールはない。24時間かもしれないし、24日、24か月かかるかもしれない」と述べ、再びこのツールを使用可能にするためにかかる時間の見当がついていないことを示した。

また、すでにアップデートを適用したユーザーに対してCronusは、ゲーム画面をPCなど別のデバイスにリモート表示する「Remote Play(リモートプレイ)」機能経由であれば、このチートデバイスを使用可能な回避策があると説明している。ただ、リモートプレイは仕組み上、画面表示の遅延が大きく、特に上記のような瞬時の操作・判断が勝敗を分ける対戦型シューティングゲームには向いているとは言えない。

このようなコンバーター・チートデバイスを使って不当に優位性を手にするプレイヤーが蔓延れば、当然ながらそのゲームはプレイヤー間のスキルバランスが崩れ、台無しになってしまう。そのため、ゲームの運営者はチートの使用を禁じており、それを検知すれば、チートを使用するユーザーはゲームから閉め出され、アカウントを停止される場合もある。そうしたリスクを考えれば、プレイヤーはチートに頼らず、実力で勝負するべきなのは言うまでもない。

Source: Cronus
via: The Verge, Ars Technica

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