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ガジェット法人向けだが一般向けの展開も予定

Dynabook、“セルフバッテリー交換”実現した薄型軽量ノートPC「X83 CHANGER」

Gadget Gate
公開日 2023/07/18 18:50 編集部:平山洸太
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Dynabook株式会社は、「セルフ交換バッテリー」機構を採用したノートPC「dynabook X83 CHANGER」を発表。本日18日より予約開始し、9月頃の出荷を予定する。価格はオープンだが、構成ごとに異なり、10万円台半ばから30万円以下を想定している。なお本製品は法人向けだが、一般向けの展開も予定している。

薄型軽量の本体でありながら、ユーザーによるバッテリー交換を実現したモデル。バッテリー交換を実現することで、PCを使えない時間=ビジネスにおけるダウンタイムの最小化を図ることで、パフォーマンスの最大化を目指している。

このようなコンセプトに至った背景として、同社が行った「モバイルPC不満点」の調査結果があるとのこと。この調査におけるワースト5が、上から順に起動・処理速度への不満が32%、バッテリー電源への不満が26%、モビリティへの不満が17%、ストレージへの不満が13%、音・騒音への不満が11%だった。このうちバッテリーについては、「バッテリー駆動時間が短い」「バッテリー交換が自分でできない」「バッテリーの消耗が激しい」という意見があり、ここに着目したという。

セルフ交換バッテリー機構では、ユーザーが安心安全に交換できることを目標に工夫を施している。交換の順序は、ネジを外してからバッテリーカバーを取り外し、ロック解除してからバッテリー交換、そして再度カバーを戻す、というものだ。

このうちネジについては、カバーから取れて無くすことがないようにしたり、バッテリーを外した状態でも基板に触れられない構造にするなど工夫している。またバッテリー自体も絶縁シートで覆うだけでなく、両側に金属板を付けて強度を高めることで、万が一クリップやネジなどを挟んでカバーを閉めても安全という。

そのほかバッテリーについては、自動的にバッテリーモードをコントロールするオート充電モードや、30分で約40%充電できるという急速充電機能も搭載している。

なお、構成ごとに4セルの「バッテリーL」および2セルの「バッテリーS」を搭載するモデルが異なっているが、Lの場合は24時間、Sの場合は12時間の駆動が行える。

CPUには最新のインテル第13世代Coreプロセッサーを採用し、i5とi7の構成をラインナップ。知的財産や財務情報などの機密データを守るという、Secured-core PC vPRO対応のモデルも別途用意する。ストレージは256GBのSSDで、メモリは16GB。ディスプレイは全構成で13.3型/アスペクト比16:10/1920×1200ドットの液晶パネルを搭載する。ディスプレイを片手で展開できるワンハンドオープンや、180度開くことで商談などに活用できる設計を採用している。

また、同社独自の「エンパワーテクノロジー」によってCPUのパフォーマンスを最大限に発揮すると説明しており、放熱技術と高密度実装技術を投入。放熱についてはWファンとヒートパイプを新規に開発し、熱設計電力(TDP)28Wを実現している。ファンはブレードの枚数を前モデルから2倍にしつつ、羽根の角度を微調整することでノイズ低減を図っている。

また冷却ファンはその構造上、長い期間使っているとフィンにホコリが溜まって放熱性能が低下してしまうが、これをユーザーが掃除できる機構も搭載。ネジ止めされた蓋を外し、掃除機などで吸い出せば掃除完了となる。診断ツールには、掃除のタイミングを確認する機能も搭載するとのこと。

インターフェースではUSBを最大5ポート搭載。その内訳はUSB Type-C(USB4とThunderbolt 4対応)が3ポート、USB Type-Aが2ポートとなっている。このほか、LANコネクタ、マイク/ヘッドホン端子、microSDカードスロット、HDMI出力を備える。通信面ではWi-Fi 6EやBluetooth 5.1に対応しており、カスタムメイドサービスではLTEに対応させることも可能。NIST SP800-171への準拠や独自のBIOSガードなど、セキュリティへの対策もアピールする。

キーボードは1.5mm/2.0mmと2つのストロークを用意し、タッチパッドには独立ボタンを搭載。またウェブカメラにはシャター機能、電源ボタンには指紋センサーを内蔵する。外形寸法は約298.8W×17.9〜18.9H×212.0Dmmで、質量は約950g(キーストローク2.0mm/バッテリーLの場合)。アメリカ国防省制定の「MIL規格」に準拠した耐久テストも行う予定としている。

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