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ガジェット買収契約を強行した旧取締役会の判断も…

Twitter共同創業者ジャック・ドーシー、イーロン・マスクによる買収は「すべてがうまくいかなかった」と評価

Gadget Gate
2023/05/02 Munenori Taniguchi
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Twitter共同創業者で元CEOのジャック・ドーシー氏が先週、SNSへの投稿で現在のTwitter CEOであるイーロン・マスク氏のリーダーシップのあり方に苦言を呈した。

この発言はドーシー氏が支援し、Twitterに変わる新しいSNSとして注目されている「Bluesky」のユーザーからの質問に答える格好で飛び出したものだ。あるBlueskyユーザーはドーシー氏にマスク氏がTwitterのリーダーとしてふさわしいと思っているのかをたずねたところ、ドーシー氏は「ノー」と答え、Twitterを440億ドルで買収する契約を結んだあとで、それを破棄しようとした行動は正しいとは思わないし、また買収の手続きを無理やり進めようとした当時のTwitter取締役会の判断も、そうすべきだったとは思わないと述べ「すべてがうまくいかなかった」とした。

とはいえ、それはすでに起こってしまったことなので「いま、我々にできることは、それが二度と起こらないように何かを構築することだけ」だと述べている。

ドーシー氏は以前、マスク氏がTwitterを買収することを「信頼しうる唯一の解決策」とし、マスク氏の「意識の光を拡張する使命」を信じていると述べていた。マスク氏はそれ以後、買収額に見合う収益をTwitterに生み出させるため、大量の従業員の解雇や、自身の都合に合わせたポリシーや機能の変更を次々施してきた。しかし多くの場合、それらの施策は事前告知やユーザーへ説明なしに行われ、歓迎されるものだったかは疑問符がつく。

そのため印象の悪化を恐れた広告主はTwitterから離れ、著名人や政治家など、Twitterにとっては本来、ユーザーの流入を牽引する人々であるはずの人々の一部(エルトン・ジョンやジム・キャリーなど)も、このプラットフォームを去るか、投稿を差し控えるようになった。

今回の発言は、ドーシー氏のマスク氏に対する考えが大きく変わったことを示しているようだ。ドーシー氏はほかにも、本人がTwitterを率いていた2019年から支援してきている「Bluesky」のような、新しいソーシャルメディアプラットフォームが構築されるのは喜ばしいことだと述べた。

Blueskyはまだベータ版だが、先週、ユーザー数が「1日で2倍以上に増加」したことを明らかにしている。これは、一部のBlueskyユーザーから招待コードを受け取った人たちが続々とサインアップし始めたからだと思われる。Blueskyは招待を希望する人々に対してウェブサイトで招待希望の受け付けも行っている。

Source: CNBC
via: TechCrunch

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