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ガジェットまだベンチマーク結果が本物かどうかは未確認

次期MacBook Air搭載の「M3」チップ、M2 Proを凌駕する性能か

Gadget Gate
2023/03/31 多根清史
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次期AppleシリコンのMac向けチップ「M3」とフラグシップiPhone向け「A17 Bionic」には、大きな注目が集まっている。なぜならアップル初の3nmチップとなる見通しであり、前世代の5nmプロセス製造だったM2とA16 Bionicから飛躍的な性能および電力効率の改善が期待できる。さらには廉価なMacBook Airの次期モデルに搭載される可能性が高く、大幅なパワーアップが望めるからだ。

このうちM3チップにつき、有名YouTuberがベンチマークテスト結果を入手し、シングルコア性能は現行のハイエンド製品M2 ProおよびM2 Maxを凌駕すると主張している。

この情報の発信源は、YouTubeチャンネルMaxTechを運営するVadim Yuryev氏である。かつてYuryev氏は13インチMacBook Pro(2022)が発売される前に、M2の正確なベンチマーク結果を報告したことがあった。

今回Yuryev氏がTwitter上で公開した数値は、Geekbench 6によると称されるもの。そこではM3のシングルコアスコアは3,472、マルチコアスコアは13,676だ。これに対してM2 Max搭載の16インチMacBook Pro(2023)はシングルコアが2,793、マルチコアが14,488である。

M3のシングルコア性能が24%も高いことは、プロセスルール(回路線幅)の微小化による順当な結果だろう。同世代のAppleシリコンは基本的に同じCPUコアやGPUコアを使いつつ、ProやMaxなどのハイエンド版はコア数を増やすアプローチであり、シングルコア性能はM2〜M2 Maxまでほぼ横並びである。

そしてマルチコア性能については、M3は12コア版のM2 Maxよりも6%遅いだけに留まる。Yuryev氏はM3のCPUコア数に言及していないが、米9to5MacはM1やM2と同じく8コアだと報じていた。一般的にマルチコア性能はCPUコアの数によるところが大きいことを考えると、この僅差が本当だとすれば驚きではある。

かたや10コア版のM2 Proと比べた場合は、M3はシングルコア・マルチコアスコアともに余裕で上回る結果である。

もっともYuryev氏は最近、A17 Bionicのプロトタイプ版と称するベンチマーク結果を公開。そしてマルチコア性能がA16より高速だと主張したものの、偽物だと指摘されて撤回したことがあった。今回のツイートにはまだ疑問が寄せられてはいないが、追加の情報を待つ必要があるだろう。

ともあれ、Appleシリコンを独占製造する台湾TSMCは3nm製造を拡大しており、M3やA17が性能を向上させる可能性は高いはずだ(省電力に重きを置くかもしれないが)。6月5日のWWDCでは、これらがお披露目されると期待したいところだ。

Source: Vadim Yuryev(Twitter)
via: Wccftech

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