リコー「GR IV」実機をメディア向けに初公開。起動の高速化などレスポンスが向上
リコーは、今秋の発売を予定しているコンパクトデジタルカメラ「RICOH GR IV」の先行体験会をメディアなどに向けて開催。これまで外観サンプルの展示は行われていたものの、実機に触れられる機会は今回が初となる。なお、価格等の詳細は発表されておらず、「近日中」に案内するとしている。
GR IVは5月22日に開発発表が行われた「GR」シリーズ最新モデル。最強のスナップシューターを目指したとしており、新型のイメージセンサーや画像処理エンジン、レンズ等の主要デバイスを先代から一新。さらなる高画質を追求したと説明している。
スペックについては開発発表で明かされていたものの、ソフトウェア機能については触れられていなかった。たとえば、新機種には新たに「プログラムオートEx」という機能を搭載。プログラムオートの状態から正面のダイヤルを回すと絞り優先オートに、背面のダイヤルを回すとシャッター優先オートに切り替えることができる。

これまでは撮影モードに応じて、背面のダイヤルのみで絞りとシャッター速度を変更する設計となっていた。新機能の導入にともない、正面は絞り値、背面はシャッター速度のコントロールに固定化したという。なお、設定画面から従来のコントロールにすることも可能。
ほか、フォーカスレンジを制限するフォーカスリミッターも搭載。近距離側、遠距離側、オフの3種類から選べるようになっている。また、オートホワイトバランスはウォーム優先とホワイト優先に対応。イメージコントロールには「シネマ調(イエロー)」「シネマ調(グリーン)」を新搭載し、粒状感の大きさも変えられるようになった。

現状ではどのくらいかの数値は公開されていないものの、起動時間についても高速化されている。実機で比べてみたところ、先代と比べてGR IVのほうがワンテンポ早く起動している様子を確認できた。なお、バッテリーカバー部分は開けられないようにテープが貼られており、microSDカードスロットの様子や、新たなバッテリー(従来との互換性はなし)の外観などは確認できなかった。今後の詳細発表に期待したいところだ。



