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約7年ぶりの後継モデル

エプソン、新4Kプロジェクター「EH-LS7000」。レーザー光源で高輝度化/旗艦機同様の2軸4Kシフト採用【評論家コメントあり】

公開日 2026/10/08 11:00 編集部:石井達也
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エプソンは、家庭用プロジェクターの新製品として、レーザー光源を搭載した4K対応モデル「EH-LS7000」を10月29日に発売することを発表した。価格はオープンだが、税込327,800円前後での実売が予想される。

本機は、2019年に発売された前モデル「EH-TW7100」から約7年ぶりとなる後継モデルに位置付けられる。

前モデルからの主な変更点として、従来のランプ光源からブルーレーザーを用いたレーザー光源へと刷新された。これにより、明るさは前モデルの3,000lmから3,600lmへ向上し、コントラスト比は100,000:1から5,000,000:1へと引き上げられた。投写方式は独自の3LCD(透過型液晶)を引き続き採用している。

なお、本格的なホームシアタールームで映像を楽しむ層に加え、リビングシアターで家族とともに映像を楽しむ層も想定し、リビングなど明るい部屋での視聴も意識した画質チューニングを施しているという。

解像度については、前モデルの「4Kエンハンスメントテクノロジー」に代わり、フラグシップ機「EH-LS12000」でも使用している「2軸シフト4K」技術を新たに採用。フルHDのパネルを高速で上下左右4方向にずらして映像投影することで画素数を4倍にし、4K相当の解像度を実現している。

従来の 4Kエンハンスメントテクノロジーでは画素のシフトが1軸だったが、今回はその名称のとおり2軸に増えた格好だ。同技術によって精細管が向上し、粒状感を抑えた滑らかな映像表現可能になったという。なおHDR規格はHDR10とHLGに対応している。

さらに、映像処理エンジンとして高機能TVチップ「MediaTek MT9681」を新たに搭載。これにより、AIを用いた超解像「AISR」や、AIが映像の明暗を分析してメリハリのある立体的な映像にする「AIコントラスト」などの信号処理が可能となった。

 高画質化処理ではそのほか、AIによる映像分析によって自然で高品質な映像に調整するという「AIPQ」も搭載。中間フレームを自動生成することで動きの速い映像もなめらかに表示するフレーム補完機能も備えている。

同社は、50万から70万円クラスのハイエンドモデルに迫る画質や体験を約30万円の価格帯で実現した製品だとアピールしている。

視聴環境やコンテンツに合わせた設定機能も装備。AISRやAIコントラスト、AIPQなどの補正機能は、ユーザーの好みでオン・オフが可能となっている。

また、AI処理による映像遅延を防ぐためのゲームモードも搭載。HDMI接続時に自動または手動で有効化すると、AI系の補正機能がオフになり、応答速度が優先される仕組みとなっている。

コンテンツに合わせて画質を調整するカラーモード(映像モード)も各種搭載。例えば「ナチュラル」モードではより素材に忠実な映像を目指し、フレーム補完はオフになる。

画質維持の観点から、電子的な補正機能は極力使わず、垂直±59%、水平±21%(前モデルは垂直±60%、水平±24%)のレンズシフトやピント調整ダイヤルは前モデル同様にマニュアル操作を採用。レンズ部品自体も前モデルと同じものを継承している。

一方、従来は機体天面に配置していたピント調整ダイヤルの位置を底面(レンズ下)に変更。これによって、よりスッキリとしたビジュアルとなったと同社は説明している。

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手動のレンズシフトと本体下に設置されたピント調整ダイヤル

級排気は、側面吸気および前面排気を採用。壁際など、背後にあまりスペースがとれない場所にも設置しやすいよう配慮している。

OSやスピーカーをあえて非搭載にしている点も本機の特徴。メインターゲット層である「40代から60代の本格シネマ好き・ホームシアター憧れ層」が、好みのAVアンプやスピーカー、メディア端末といった外部機器を組み合わせて環境を構築するニーズが高いことを反映したという。

背面にはHDMI端子を2系統(うち1系統がeARC/ARC対応)備え、Amazon Fire TV Stickなどのストリーミングデバイスを接続すれば、各種動画配信サービスも視聴できる。

端子類にはそのほかUSB Type-AやRS-232C、LAN端子、ヘッドホン端子などを装備。トリガー端子も備えている。

そのほかBluetoothにも対応し、サウンドバーやヘッドホンへ音声信号をワイヤレス送信可能。コーデックはSBC/AAC/aptXに対応している。

また、冷却ファンの配置と構成を最適化したり、ファンの回転数を抑えるなど、製品全体を通した冷却レイアウトの見直しを実施。

これに加え、 内蔵温度センサーや圧力センサーを活用してファンを制御する独自技術「POP(Panel on Prism)冷却」や、空気の流れを最適化したエアフロー設計によって効率的に冷却する「LSM(Laser Light Source Module)冷却」も導入している。

これらによって、動作音は前モデルの35/24dBから25/22dBへと10dBの静音化を実現した。

そのほか、前述のとおりレーザー光源を採用したことで、ランプは約20,000時間の長寿命化を実現。ランプ交換の手間や費用削減にもつなげている。

さらに標準の基本保証期間が1年から3年へと延長。加えて、4年(税別6,000円)、5年(税別11,000円)、最長6年(税別14,500円)までの延長保証に対応する保守パック「K3Lシリーズ」も同時購入できるようにしている。国内の専用窓口やプロジェクター専用の修理ラインによる引取修理対応が用意されている。

天吊り金具などのアクセサリー類は前モデルのものをそのまま使用可能。買い替えを検討しているユーザーも本機を導入しやすいよ配慮している。

説明会で実機を体験したAV機器評論家の折原一也氏に当編集部がコメントを求めたところ、折原氏は「黒がしっかりと強く出ている」と本機の画質について評価。「派手さだけじゃない安定感がある」と語ってくれた。

 また、10dBの静音化を実現した点についても、「このクラスの輝度や価格帯のモデルではなかなかないレベルではないか」とコメント。静音性も好感を持った様子だった。

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